All about Photonics

Home > News > News Details

News Details ニュース詳細

シスコ、CoreOpticsの買収合意を発表

May 25, 2010, サンノゼ--シスコ(Cisco)は、高速光ネットワーク向けのデジタル信号処理(DSP)ソリューションの設計を行う株式非公開企業コアオプティクス(CoreOpticsInc.)を買収する意向であることを発表した。
 従業員の大半をドイツのニュルンベルクとゲルリンゲンに置く CoreOprtics の買収により、シスコはサービスプロバイダに 100Gbpsの高度な伝送技術を提供することが可能となる。これにより、動画、モバイル、クラウドサービスによる IP トラフィックの急速な需要の拡大に対応できるネットワークの拡張が可能になる。シスコのVisualNetworking Index調査では、2013 年の世界の IP トラフィックは年平均 40% 増加し、2008 年の 5 倍になると予測している。
 「この買収により、シスコはコア ネットワーク事業への継続的な投資と、次世代 IP ネットワークを 100Gbps 以上の速度で提供する取り組みを強化する。今後も業界をリードするルーター、スイッチ、光伝送システム製品の提供に注力し、サービスプロバイダ顧客が、絶えず直面する厳しい資本予算や営業予算という課題に対処するとともに、ネットワークトラフィックの大幅な拡大にも対応できるようにする」と、シスコのサービスプロバイダアクセス/トランスポート テクノロジーグループ担当VP/ジェネラルマネージャのSurya Panditi氏は話している。
 今後の光ネットワークにおいて発展の鍵となる高度な変調フォーマットや DSP 技術といった新たな機能により、大量のデータを既存の光ファイバー基盤上で効率的に伝送することが可能となる。シスコとCoreOptics は、既存インフラ全体を高速化することにより、厳しい資本支出予算の中でネットワークトラフィックの拡大に取り組むサービスプロバイダの課題に対応する。
 CoreOptics の買収により、シスコは、ヨーロッパにおける光関連のビジネスを強化し、イタリアのモンツァにある既存の欧州事業を基盤として、光ネットワークの継続的な発展に貢献していく。また、シスコは、デジタルASIC 設計や高度な変調フォーマット、光システム、光アプリケーション、光ネットワークアーキテクチャについて高い専門技能を有するチームを獲得することになる。買収の完了後、CoreOpticsの従業員はシスコのサービスプロバイダ テクノロジーグループに所属し、イタリアのモンツァ、インドのバンガロール、テキサス州リチャードソンにあるシスコの光学エンジニア部門と連携する。
 シスコは合意条件に基づき、CoreOptics の全株式と引き換えに現金約 9,900 万ドルと従業員留保のための奨励金を支払う。この買収は、慣例的な取引条件に従い、2010年後半に完了する見通し。

製品一覧へ

関連記事

powered by weblio





辞書サイトweblioでLaser Focus World JAPANの記事の用語が検索できます。

TOPへ戻る

Copyright© 2011-2013 e.x.press Co., Ltd. All rights reserved.