Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

May 24, 2010, サンタクララ--アジレント・テクノロジーズ（Agilent Technologies Inc）は、科学機器企業バリアン社(Varian, Inc)の買収が完了したと発表した。バリアンの買収にあたり、アジレントは約15億ドルを投資している。これにより、アジレントは、応用およびライフサイエンス市場向け分析機器のリーダとしての地位を固めたことになる。
　アジレントの社長/CEOBill Sullivan氏は「当社史上最大規模となるバリアン買収は、バイオ・アナリティカル・メジャメント分野においてグローバル・リーダを目指す当社の姿勢をさらに加速するものだ。当社には貴重な人材や技術が加わることになる。また、当社の顧客にとっては、信頼できる企業1社からワンストップで、幅広い専門性、アプリケーション、製品を入手できるということになる」と語っている｡
　バリアンの製品群の大半はアジレントの化学分析グループ（CAG）に、一部はライフサイエンス・グループ（LSG）に統合されることになる。
　アジレントのシニア・バイスプレジデント/CAG(Chemical Analysis Group)プレジデント､Mike McMullen氏は､この買収について、｢アジレントにとって化学分析分野における戦略的な動きであり、当社の成長を加速する｣と捉えている。　さらに同氏は､「バリアンの持つ専門的な製品およびアプリケーションは、当社が従来提供してきた製品やアプリケーションを補完するもので、さらに充実した分光、消耗品、サービス製品群を顧客に提供できるようになる」と語っている｡
　この買収により新たにアジレントに加わった事業としては、核磁気共鳴（NMR）、MRI、X線などの研究向け製品がある。この事業はLSG(Life Sciences Group)の一部となる。
　アジレントとバリアンは、2009年7月27日に買収に関して合意に達したことを発表していた。