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材料不足がLED市場爆発の足枷に

May 21, 2010, Milton Keynes--ストラテジ・アナリティクス(Strategy Analytics)は、調査レポート「LED市場の爆発を制限する材料不足」の中で、LCD TVsで使われる高輝度LEDs急成長市場は、2010年下期には主要半導体材料の不足の制約を受けると指摘している。
 TMG(トリメチルガリウム)需要は、すでに供給可能レベルを超えている。このため、メーカーは近々、20%の価格増を吸収しなければならない。ほとんどのブルーおよび白色LEDの基板となるサファイアウエハの不足も2010年下期には顕在化する見込みだ。
 この調査レポートは、LEDメーカーが2010年に直面する課題を挙げている。供給上の制約、材料価格の高騰が市場急拡大の足枷となる、と指摘している。
 ストラテジ・アナリティクスのGaAsおよび化合物半導体担当ディレクタ、Asif Anwar氏は、「以前、心配されていたのは、MOCVD装置ベンダが急激な需要増に応えられるかどうかというものだった。今度は、材料の供給不足が、短期的にはLED市場成長のボトルネックとなる」と分析している。
 特に台湾のLEDメーカーは、サプライチェーンの新たな現実に適応していかなければならない。歴史的に、台湾メーカーはこれらの主要材料を安価に手に入れようとしてきたからだ。LED業界の力のバランスが変わり、サムスン(Samsugn)やLGなどの巨大企業の支援を受けた競合メーカーが遙かに優位な位置にあり、高くなった材料コストを吸収し、制約のある市場で供給が保証される。ストラテジ・アナリティクスの戦略技術担当VP、Steven Entwistle氏は、「すでに進行している生産能力拡張が、2011年半ばまでにはこの制約を緩和するだろう。それまでは、GaNベースの高輝度LEDの平均販売価格は高値を維持するだろう」と見ている。

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