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出張削減と生産性向上が後押しする世界のビデオ会議市場

May 18, 2010, Mountain View--回復がもたつく経済が世界のビデオ会議端末市場にマイナスの影響を与えてきたが、出張の削減と生産性向上の両面でビデオ会議の評価が高まっている。
 このため、短期的には成長低迷だったが、グローバル化、モバイル仕事ツール、SMB新規市場などで力を得て市場は立ち上がろうとしている。Frost & Sullivanの「世界ビデオ会議端末市場」によると、2009年に12億5000万ドルだった市場は、2015年には31億3000万ドルに達すると予測されている。
 「実質的な売上という点では市場は成長しなかったが、企業の通信でビデオ会議に対する認識と議論の高まりという点では2009年は重要な年だった。Ciscoがタンバーグを買収し、ロジテックがライフサイズを買収したことで、ビデオ会議は注目されるようになり、企業通信市場のメインストリームに躍り出た」とFrost & Sullivanの主席アナリストRoopam Jain氏は分析している。
 経済減速の影響は諸刃の剣だった。片方では、経済悪化はビデオ会議のようなコスト削減技術を前面に押し出し、企業の出張とファシリティコストをカットして仮想的な仕事場空間創出に貢献した。他方では、企業の大半は、金融危機の間は新規投資を避けるためにIT予算を削減した。IT予算削減は大きなインパクトを与えたが、2009年の世界的なビデオ会議端末市場は売上がわずかに減っただけだった。2010年は、ベンダも顧客も慎重な楽観論をとっている。

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