Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

April 13, 2010, Leuven--シリコンおよびシリコンベースの技術を持つダウコーニング(Dow Corning)は､IMECと3年契約を結び､次世代の結晶シリコン太陽電池を共同開発する｡
　IMECのシリコン太陽電池に関する産業提携計画(IIAP)のなかで､ダウコーニングは複数のプログラムに参加する｡シリコン太陽電池IIAP関連でIMECは､次世代のシリコン太陽電池製造プロセスを開発するためにリサーチエコシステムを設立している｡このR&D計画は､シリコンの使用を大幅に削減しながら同時に太陽電池の効率を向上させることに開発の焦点を絞っている｡実現すれば､太陽エネルギーのコストは大幅に下がることになる｡
　ダウコーニングとIMECの提携は､将来の太陽電池の製造プロセスや相互接続がダウコーニングの最先端の材料によって実現できるようなソリューションに特化している｡例えば､集積セルやモジュール化プロセス向けのシリコンカプセル材料が挙げられる｡極薄､大口径のウエハを使用すると､セル加工とモジュールアセンブリが極めて難しくなる｡IMECとダウコーニングは新しいセル構造と新しいシリコンカプセル化材料プロセスを組み合わせて､超薄型の太陽電池で経済効率の高いモジュールを製造することを目標としている｡
　シリコン太陽電池IIAPに参加することで､ダウコーニングの研究者はIMECの研究チームや､そのシリコン太陽電池提携先と密接に協力して､基本的な理解を深め､次世代のシリコンベース太陽電池に対する強固な材料ソリューションを開発していく｡