Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

April 7, 2010, 東京--フジクラは、オプトエナジー株式会社を買収したと発表した。フジクラは､レーザの新たな応用分野として市場拡大が期待されているファイバレーザの事業化に注力しており、オプトエナジーは半導体レーザの開発で最先端の技術力を持つ｡
　ファイバレーザおよび高出力半導体レーザは、溶接・切断などに代表される金属加工分野や医療・バイオ機器分野において、新たな加工技術・分析技術を開拓する新規レーザとして注目され、大きな成長が期待されている。現在主に用いられているYAGレーザや炭酸ガスレーザに比べ、省エネルギー、コンパクト、メンテナンスフリー、微細加工などの多くの特徴を持つファイバレーザは、次代のレーザ応用技術として加工技術・分析技術分野の主流になるとも予測されている。フジクラは、光通信で培った光ファイバとその関連技術を生かし、光ファイバを応用した新規事業としてファイバレーザの事業化に取り組んでいる。
　オプトエナジーは、ユニークな構造を持つ半導体レーザの設計とその優れた製造技術により、ハイパワー半導体レーザの分野で世界トップクラスにあり、特に国内で唯一ファイバレーザ励起光源用の高出力・高信頼性の半導体レーザを実現した会社。フジクラは、｢オプトエナジーを子会社化することで、当社のファイバレーザに関する製品開発、事業展開が大きく強化される｣としている。
　フジクラのファイバレーザ事業は、2014年度において、約100億円の売上規模を目指している。