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三菱電機 太陽電池セル第2工場完成

March 4, 2010, 東京--三菱電機(三菱)中津川製作所飯田工場に建設していた太陽電池セル第2工場の建屋が2月18日に完成した。三菱は、この完成を受けて、飯田工場の太陽電池セル年間生産能力を現在の220MWから、2010年度中に270MWへ増強する。
 また、飯田工場に単結晶シリコン太陽電池セルの製造設備を新たに導入し、2010年度中に生産を開始する。太陽電池モジュールの組み立てを行う中津川製作所京都工場にも単結晶シリコン太陽電池モジュールの生産ラインを新設する。
太陽光発電システムの世界市場規模は、新たに余剰電力買取制度が導入された日本や、固定価格買取制度(FIT)の導入が進む欧州、今後の需要拡大が期待される北米などを中心に、2008年度の5,550MWから2011年度には8,000MW程度とさらなる需要拡大が見込まれ(三菱調べ)。
 特に需要の拡大が急激に進んでいる国内市場などで、今後、太陽光発電システムをさらに普及させるためには、設置スペースに制約がある都市部の住宅への設置を増やす必要がある。三菱は、これまで多結晶シリコン太陽電池モジュールの生産に取り組んできたが、2010年度中には、狭小スペースでもより多く発電できる高効率の単結晶シリコン太陽電池モジュールをラインアップに加えて2系列化し、太陽光発電システムの普及拡大に貢献していく。
・2010年度中に太陽電池セル・モジュールの年間生産能力を270MWへ増強: 中津川製作所飯田工場の太陽電池セル生産ラインと、京都工場の太陽電池モジュール生産ラインの年間生産能力を現在の220MWから270MWへそれぞれ増強。
・太陽電池モジュールのラインアップを2系列化: 2010年度中に、狭小スペースでもより多く発電できる高効率の単結晶シリコン太陽電池モジュールをラインアップに加え、現在生産中の多結晶シリコン太陽電池モジュールとの2系列で販売。また、これまで培った多結晶シリコン太陽電池セルの高効率化技術を応用して、より高効率な単結晶シリコン太陽電池セルの開発を進め、順次市場に投入していく。
・住宅用パワーコンディショナの生産能力を1.5倍へ増強: 中津川製作所で製造する住宅用パワーコンディショナの生産能力を、これまでの月間4,000台から5月には月間6000台へ増強。
 単結晶シリコン太陽電池モジュールと、業界トップの電力変換効率 97.5%のパワーコンディショナや、さまざまな屋根形状に対応できるモジュールのラインアップを組み合わせることで、1軒当たりの実発電量を最大化し、「創エレ(システム)効率NO.1」を目指している。
 三菱は、「市場動向を見極めながら設備を増強して、2011年度以降早期に年間生産・販売600MW体制を確立する」としている。

(注)多結晶シリコンの高効率化技術:2010年3月1日現在、実用的な15cm角サイズの多結晶シリコン太陽電池セルで世界最高の光電気変換効率19.3%を達成(産業技術総合研究所太陽光発電研究センターでの測定結果)。

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