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iSuppli、2010年のLED供給不足激化を警告

March 4, 2010, エルセグンド--iSuppliによると、2010年は世界のLED供給が不足し、生産能力増強がない場合、需要の強い機器では深刻な供給不足に陥ることになる。
 2009年、LEDの総消費額は630億ドルに達し、2008年の570億ドルから大きく上昇した。数量的には、昨年のLEDの総消費個数は業界の生産能力である750億個に接近し、多くのLEDメーカーは100%近い稼働率だった。iSuppliの主席アナリスト、Jagdish Rebello氏は「需要が供給を追い越すことは明らかだ」と指摘する。「2010年を含めて、少なくとも次の3年間は、LED市場は2桁成長が予測されており、需要増に見合う生産能力の追加拡大がなければ今年は劇的な供給不足状況になる。」
 「2010年にLED不足が予想されているのは、大画面LCD-TVsのバックライト用LEDs。需要サイドから見ると、LCD-TVが超薄型になり画質も改善されたことからLEDバックライトのLCD-TVsの人気が高まり、需要に拍車がかかっている」と同氏は分析している。
 50個程度のLEDを使用するノートブックPCや、100個程度のLEDを必要とするモニタと違って、LCD-TVsは、パネルあたり平均で300〜500個のLEDを必要とする。LCD-TVsバックライト用のLEDsは高い均一性が求められており、業界のLED不足が起こればTVパネルに大きな影響が出る。
 LEDは今、テレビやコンピュータスクリーンで使用される大型LCDバックライトだけでなく、ノートブックPC、携帯電話、ポータブルナビゲーション機器、デジタルフォトフレイマ、デジタルカメラやキーパッドなど幅広い機器の小型LCDのバックライトにも使用されている。
 さらに、LEDソリューションは一般照明市場での利用も増加しており、これらの照明は住宅用、商業および産業照明アプリケーションに広がっている。LED一般照明市場はまだ立ち上がったばかりだが、今後2年間で主流になると予測されている。
 標準輝度のLEDのアプリケーションには、表示ランプ、英数字LED表示ディスプレイがある。高輝度LEDのアプリケーションには、フラットスクリーンTVs、ノートブックPC、コンピュータモニタに使用される大型LCDsがある。超高輝度(UHB) LEDs、第3のタイプのLEDは、住宅や企業オフィス向けの次世代一般照明アプリケーションに使用される。
 LED業界の主要プレイヤー2社、ドイツのAixtronと米国のビーコ(Veeco Instruments)は、2010年第4四半期は2009年末に対して生産能力倍増を計画している。iSuppliによると、LED業界は、原料からウエハ、ダイの生産、パッケージング、最終LED照明の検査まで、生産能力を大幅に増強しようとしている。しかし、生産能力増強には時間がかかる。

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