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住友電工、半径5mmまで曲げることが可能なSMF販売開始

February 23, 2010, 東京--住友電気工業(住友電工)は、半径5mmまで曲げても、伝送損失の増加や信頼性低下が殆どないシングルモード光ファイバ「PureAccess-R5」の販売を開始した。
近年、FTTHの急速な普及に伴い、室内や交換局内での光ファイバコードの取り扱い性向上、光ファイバの接続部を収納する接続箱の更なる小型化等の要求が高まっており、小径に曲げても伝送損失の増加や信頼性の低下が殆どない、取り扱い性に優れた光ファイバが求められている。
 光ファイバの国際標準化団体であるITU-Tでは、このような状況を受け、2009年11月に低曲げ損失シングルモード光ファイバ勧告G.657の中に、新たに半径5mmまでの曲りを許容するカテゴリG.657.B3を新設した。
 住友電工は、すでにFTTHの本格的普及に先駆け、低曲げ損失シングルモード光ファイバ「PureAccess」(G.657.A1準拠)の販売を2002年より開始しており、これまでに累計600万km以上の販売実績がある。
 同社は、今回新たにカテゴリG.657.B3が制定されたのを受け、これに準拠した半径5mmまで曲げることが可能な光ファイバ「PureAccess-R5」を開発し、販売を開始した。
PureAccess-R5の特長。
(1)低曲げ損失: 独自の屈折率分布設計により、波長1550nm、1625nmでG.657.B3の規定を十分満足する低曲げ損失を実現。
(2)高信頼性: G.657.B3では、光ファイバの破断に対する長期信頼性を確保するために、1%伸び相当のスクリーニング試験を実施して低強度部を排除することが規定されている。これに対して「PureAccess-R5」では2%伸び相当のスクリーニング試験を実施し、小径曲げ時に問題となるファイバの曲げ歪による破断に対して、より高い信頼性を確保している。
(3)低接続損失: 「PureAccess-R5」のモードフィールド径は8.6±0.4μmで、汎用シングルモード光ファイバの規格G.652に準拠。そのため、汎用シングルモード光ファイバ並びにG.657.A1に準拠する「PureAccess」などの低曲げ損失シングルモード光ファイバと低損失で接続することができる。

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