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高速通信にグリーンソリューション長波長VCSEL

February 19, 2010, Saint-Martin-le-Vinoux--CEA-Letiの共同研究プログラム、ヨーロッパプロジェクトMOSELで、次世代高速通信用の長波長VCSELが開発された。
 長波長VCSELの研究は、通信ネットワークで増加の一途をたどる帯域需要に対する効率・高信頼の技術的ソリューションを目標にしている。また、VCSEL技術は低消費電力(従来の端面発光レーザの1/5~1/10以下)であり、ローコストで量産が可能。
 3年プロジェクトの間に、パートナー6機関が協働して長波長VCSEL技術をラボから産業界に出した。MOSELプロジェクトはCEA-Letiが主導し、学術パートナー3機関、DTU Fotonik(デンマーク)、EPFL(スイス)、KTH(スウェーデン)と産業界のパワートナー2社、Alight Technologies(デンマーク)、BeamExpress(スイス)が含まれている。
 プロジェクトでは、10GBASE-LR エラーフリーで100℃まで動作することが実証されており、これは現状の世界記録。シングルモード(>30dB SMSR)、100℃まで出力1mW以上(>2mW室温)、10Gbps変調、SMFで10km以上伝送して、BER<10-11 100℃までとなっており、パワーペナルティは<1dB。
 このパフォーマンスにより、産業界のパートナーは、これまで確立されている様々な標準に対応でき、この結果を商用化することができる。同時に、学術分野のパートナーは画期的コンセプトを実証し、次の世代のデバイスの基礎を準備することができた。
 通信ネットワークでは帯域需要は増加を続けている。主にローカルおよびアクセスネットワークのトラフィックがこれまでになく伸びており、1〜100Gbpsレンジでローコストの新たな高速光リンクが必要となっている。初期の光ファイバネットワークの発展と対照的に、広帯域伝送の必要性は大容量リンク(大陸間や都市間)からエンドユーザのネットワーク環境にシフトしてきた。このような展開にともない、ローコストでインテリジェント、スケーラブルなネットワークが重要視されるようになっている。こうしたネットワークはネットワークの全階層に渡って展開され、メトロポリタンからLAN、FTTHやPONなどのアクセスネットワークまでをカバーする。
 長波長VCSELは、本質的に優れたパフォーマンスを持っており、潜在的にローコストであるため、経済問題への技術的にソリューションとなる。モードコントロールや電流注入に対する新たなコンセプトを導入することで、コンソーシアムは従来の端面発光レーザに勝るとも劣らないパフォーマンスを実証することができた。

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