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100GbE向け超低消費電力トランシーバ回路を開発

February 10, 2010, 東京--日立製作所(日立)は、100Gbps Ethernet(100GbE)の大幅な低電力化にむけて、世界で初めて、1Gbpsあたり1mW以下の消費電力を実現するトランシーバ回路(SerDes:Serializer/Deserializer)の開発に成功した。
回路では、定常電流を大幅に削減するとともに、従来のトランシーバ回路に搭載されていた2系統のクロックを1系統に削減することで、伝送速度12.5Gbpsの双方向通信を、1Gbpsあたりの消費電力が0.98mW となる12.3mWで実現する。さらに、同回路を搭載したトランシーバ試作回路は、乾電池や太陽電池を電源に用いた場合においても、安定的に連続動作することを確認した。
 現在、IEEE802.3baにおいて、100GbEの国際標準化が進められているが、この成果は、100GbEの省電力化に寄与する基盤技術と言える。
トランシーバ回路は65nmのCMOS半導体技術を用いて試作。同回路は、伝送速度12.5Gb/sで、100GbE仕様となるビット誤り率10-12の双方向通信を、消費電力12.3mWで行うことができることが確認されている。1Gb/sあたりの消費電力は0.98mWとなり、トランシーバ回路において、伝送速度あたりの消費電力が1mWを下回る性能を確認したのは、今回が世界で初めて。
今回試作したトランシーバ回路は、100GbEのほか、サーバやルータなどの情報処理装置内のLSI間の信号伝送への適用も見込むことができる。さらに、低消費電力が必須となる携帯機器向けのシステムLSIへの適用も可能であり、IT機器の省電力化に広く寄与する回路技術として期待できる。
技術の詳細は、米国のサンフランシスコで開催されている国際固体素子回路会議(ISSCC 2010:International Solid State Circuits Conference)で、2月10日(水)(現地時間)に発表する。

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