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エムコア、中国投資会社と合弁会社設立

February 8, 2010, アルバカーク--エムコア(EMCORE Corporation)は、中国河北省唐山市の産業ゾーンにある曹妃甸唐山曹妃甸投資会社(TCIC:TangshanCaofeidian Investment Corporation)と株式買収契約を結び、合弁企業を設立する。
 同産業ゾーンは、渤海沿岸経済地域で戦略的に総額264億ドルの投資が行われて急成長しているエリアで、中国キャピタル鉄鋼(China Capital Steel)、Sinopecなどを含む多くの企業が存在する。
 この契約により、TCICはエムコアのファイバオプティクス事業(衛星通信、特殊フォトニクス製品ラインを除く)の株式、60%を買い取り、取引完了後は合弁企業として事業を行うことになる。この新規合弁会社は、EMCORE Fiber Optics, Limited(EFO)と命名され、香港で事業登録する。この契約により、TCICはエムコアに現金で約2780万ドルを支払い、取引完了後、EFOに2700万ドルを追加融資する。
 この取引に含まれるファイバオプティクス事業は、エムコアの通信、エンタプライズ、ケーブルTV(CATV)、FTTP、ビデオトランスポート製品ライン。エムコアは、衛星通信と特殊フォトニクス光製品ライン、衛星および地上用のソーラ事業を保有する。
 エムコアの取締役会長、Reuben F. Richards, Jr氏はエムコアの会長を辞任し、EFOのCEOに就任する。また、エムコアの他の上級管理職と、移行する製品ラインで現在働いている従業員もEFOで地位を得る見込み。エムコアの社長/CEO、Dr. Hong Q. HouもEFOの取締役となり、合弁会社の戦略と業務の監督を行う。TCICは、Dr. Yi LiをEFOの取締役会会長に任命した。
 今後数年にわたり、合弁会社は量産品、ローコストの製造インフラの開発に注力し、地域顧客サポート組織を発展させて中国と世界の顧客層拡大に貢献していく。また、TCICは追加融資提供も約束しており、これは買収を通じて合弁会社の将来戦略をサポートするためとされている。
 Dr. Hong Houは、「今回の取引は、エムコアの歴史の中で最も大きな変革である」と語っている。「今回の取引によって、それぞれの産業分野で業界をリードする2社が誕生することになった。エムコアは、十分な資金を得て成長分野である太陽光発電、軍事/国防事業に注力する。この事業戦略はすでに2年以上前に当社の役員会が提案したものだ。TCICとの合弁によってファイバオプティクス事業が拡大を続けるものと期待している。」
 ファイバオプティクス事業についてRichards氏は、「今回の資本増強によってファイバオプティクス事業は世界の主要なOEM顧客に積極的にビジネスを拡大し、新製品の市場投入も加速していく。組織の発展に加えて、買収による戦略的事業拡大も視野に入れている」と語っている。

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