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LCD-TVパネル市場は2010年に収益好転

February 2, 2010, エルセグンド--世界のLCD-TVパネル市場は3四半期連続して赤字を続けた後、2009年下期に採算がとれるようになり、2010年には収益が伸び始めるとiSuppliは予測している。
 TVに使用される大型LCDパネルの販売額は、2010年、世界規模で492億ドルに上昇する。2009年の販売額は、前年比で5.2%落ち込んで、352億ドルだった。
 売上の伸びにともなって、LCD-TVパネル市場は採算がとれるようになる。全般的に、業界は業績の悪さが続いた後、2009年第3四半期になって10%の利益幅を回復。2008年の第3四半期、最もよく売れているLCD-TVサイズ、32インチパネルの販売が利幅ゼロになったとき、サプライヤは初めて景気後退に直面した。続いて、2009年第1四半期、第2四半期と、31%、12%の採算割れが続いた。
 このトレンドが反転し、32インチLCD-TVパネルの収益性は2010年を通じて伸び続け、第4四半期には25%に達すると見込まれている。
 iSuppliのLCD調査シニアディレクタ、Sweta Dash氏は、この収益性改善を「大型ディスプレイへのシフトが起こり、高価格のパネルの販売が加速し、製造効率がよくなったため」と分析している。「これら高価格パネルの特徴は、LEDバックライト、フルHD解像度、120~240Hzの高速リフレッシュレートだ。さらに、2010年のTVブランドは、3Dソリューションにフォーカスしている。ここでは、240Hzといった高い周波数のパネルが採用される。供給側では、生産効率が8.5から向上し、上位世代の工場も消費者にとってより手頃な価格で大型のテレビを生産しようとしている。さらに、サプライヤはTVパネルに使用されるコンポーネントの数を減らしてコストを削減し、利幅を拡大しようとしている。
 LEDバックライトを用いたパネルの販売は、苦難のスタートの後、大型LCDパネル事業の利益率拡大に貢献しつつある。
 2009年第1四半期、LEDバックライトLCDパネル採用の第一フェーズでは、サプライヤは供給過剰のために、製造コストを下回る価格でこのパネルを販売した。これがLCDバックライト技術の採用を後押ししたが、サプライヤの損失も悪化した。しかし、需要増と供給制約が相俟ってパネル価格が上昇し、パネルサプライヤにとっては売上増が期待できるようになっている。
 LEDバックライトを採用したLCD-TVの出荷は2010年、世界規模で2540万ユニットに増えると予測されている。これは、2009年の480万ユニットの5倍以上。2010年第4四半期までに出荷されるLCD-TVパネルの25%がLEDバックライトを採用したものとなる。

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