Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

January 28, 2010, マウンテンビュー--生体光分子イメージング(OMI)が､個人化される医療の重要ツールの1つとして､臨床応用されようとしており､すでに確立されているCTやMRIなどのイメージングツールの補完をなすと見られている｡
　ストラテジズ･アンリミッテド(Strateges unlimited)によると､機器販売は成長軌道に乗っており､2014年には4億ドル､10年後には約10億ドルに達する｡しかし､この力強い成長は､主要医療機器ベンダとの提携､造影剤の臨床評価試験結果､規制認可､特許訴訟､保険支払いに関する決定事項に左右される｡
　光分子イメージングは､病状の検査とモニタ用に､また生体組織での薬の効果判定に魅力的で経済的なツールである､とストラテジズ･アンリミッテドはコメントしている｡従来のイメージング技術と比べると､可搬性､高速性､経済性の点で優れており､医療機関は高度な診断力を持つことができる｡CTやMRIなどの従来のイメージングツールと組み合わせると､光イメージングは医療の意志決定過程にこれまでにない定量化､専門性をもたらすことになる｡
　市場は､2つの補完的な方向､研究システムと臨床システムの2つの方向に拡大しそうだ｡OMIアプローチが創薬や臨床前試験に広く使用されるようになるにしたがい､研究市場は着実に拡大を続けるものと見られている｡造影剤の最近の進歩が､光技術の実験室から臨床現場への移行を後押しすると期待されている｡また､カメラや光フィルタも臨床機器の不可欠のコンポーネントになると考えられている｡
　大手のイメージング関連会社､GE Healthcare, Siemens, Philipsなどは光分子イメージングに注力し始めており､すでに12を超える企業がOMIシステムのマーケティングを行っている｡
　｢光分子イメージング(Optical Molecular Imaging)2010｣は､光イメージングシステムにおけるこの新しいセグメントをカバーする初めての調査レポート｡