Laser Focus World JAPAN　レーザーフォーカスワールドジャパン

January 19, 2010, Campbell--超広帯域レーザ通信ソリューションを開発しているエイオプティクス(AOptix Technologies, Inc)と､光通信ネットワークで最高度の安全性を実現する技術を提供しているニュークリプト(NuCrypt)は､ニューヨーク､Romeの米国空軍研究所向けに､FSO(freespace optical)で量子暗号テストを行った｡
これは空軍科学研究局の助成金を得て行われたもので､この種のテストとしては初めてとなる｡
　高度10000ftで､20kmの距離を飛び､AOptixは一連の暗号テスト用に2.5Gbps長距離レーザ通信を行った｡AOptixは､大気の乱れによって生ずる波面の歪補正に同社の特許技術､双方向Adaptive Optics補正を適用した｡この高速クローズドループ制御システムによりリンクが安定し､暗号化された全ての光が最小の損失でファイバに戻ってきた｡これはテストの成功にとって重要な基本要素となる｡
　AOptixの端末を用いない従来のFSOリンクテストでは､NuCryptは大気の乱れやポインティングエラーによって大きなパワー減衰を経験し､通信不可能と言わないまでも､大きな課題を残していた｡AOptixと組むことでロバストなリンクソリューションが可能になり､ワイヤレス光通信で暗号をエンコードした信号の品質を維持することができた｡