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慶応大、超高速光スイッチの開発に成功

December 7, 2009, 東京--慶應義塾大学理工学部情報工学科山中直明研究室(慶應義塾大学)は、現在の光アクセス方式に用いられているPON (Passive OpticalNetwork)の収容能力や伝送距離を向上させ、また、回線秘匿性の問題を解決する超高速光スイッチの開発に成功した。
これにより、スプリッタを用いる従来のPONシステムを超える新たな光アクセスシステムへの展開が期待される。
 この成果は、慶應義塾大学からエピフォトニクスに技術移転され、同社によって光スイッチの製品化がなされた。また、12 月11日に東京国際フォーラムで開催される慶應科学技術展(KEIO TECHNO-MALL)において同成果の展示発表を行う。
 慶應義塾大学はNICTの委託を受け、日立製作所と共同で、「集積化アクティブ光アクセスシステムの研究開発」を行ってきた。集積化アクティブ光アクセスシステムは、従来の光アクセス方式の PONにおけるスプリッタの代わりに、光スイッチを用いた次世代の光アクセス方式。この方式の実現のために、光スイッチには、10Gbit/s通信に対応可能な高速切替が行えること、光信号伝播に伴う損失(挿入損失)の抑制、ならびに、電磁波である光の電界の向きとその時間的変化への依存性(偏波依存性)を低くする技術的要件が求められる。 
 世界で初めて開発に成功した埋め込み型PLZT導波路光スイッチは、優れた電気光学特性を有するPLZTを材料とし光導波路を埋め込むことにより、電極による損失を大幅に除去できる(挿入損失が従来比1/2、偏波無依存、切替速度10ns以下)。この光スイッチを用いることで、現行のスプリッタが使われている光アクセスシステムと比較して、最大通信距離を20kmから40kmと倍増し、さらに情報の秘匿性を保ったまま従来の4倍、128ユーザの収容能力を有するシステムの実現が可能になる。 
 慶應義塾大学は、20年以上にわたるPLZT導波路技術の研究開発の実績と実現化のノウハウを持つ、エピフォトニクスに対して、この研究成果に関する特許や技術の移転を行い、同社による製品化が成功し、サンプル出荷が決定した。今後、慶應義塾大学では、スプリッタを用いる従来の PONシステムを超える、次世代アクセスシステムへの展開を図っていく。さらに、アクセス系だけではなく、メトロ系、コア系に対して同光スイッチの展開を目指している。

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