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米国ソーラPPA業界成長でIT業界にビジネスチャンス

December 4, 2009, Stamford--ガートナー(Gartner, Inc)によると、米国の太陽光発電売買契約(PPA)市場は、2013年までに新規導入される太陽光発電により推定80億ドルに達する見込みだ。2009年の推定70万ドルから大きく伸びる。
 米国ソーラPPA市場は、データマイニングや統合ソフトウエアを含めて、ITベンダにとっては通信装置とコンピューティング装置の新規売上を加速しつつある。ガートナーのアナリストは、ソフトウエア、ハードウエアおよびITサービス企業に、2010年第1四半期までに再生可能エネルギー業界に対する市場戦略を立てるようにアドバイスしている。特に、米国のPVシステムを開発している独立系電力会社(IPP)がターゲットになる。
 ガートナーの調査ディレクタ、Al Velosa氏は、「従来のIT関連ベンダの多くは、この市場にまだ目を向けていない」と言う。
 米国のPV市場は、ソーラPPA契約を利用するIPP企業が拡大を後押しすると考えられる。ガートナーの予測では、米国PV市場のIPP分野は2013年までにCAGR 100%を超える勢いで成長し、2013年にはIPP企業は米国に2.9GWのPVシステムを建設し、金額ベースでは80億ドルに達する。
 市場は現在、SunEdison, Solar Power Partners, Renewable Venturesなどの新興企業が牽引しているが、Sempra Generation, Constellation Energy, NextEra Energy Resourcesなどの従来からのIPP企業もこの市場に参入し始めている。
 ガートナーの見方では、この立ち上がり始めた市場は、データ収集方法、インバータレベルだけでなくパネルレベルも含めて、全てにおいて業界標準を設定しつつある。第一歩を踏み出したのはSunSpecの資金供給メンバー。ここでは、PVシステムのインタラクションと管理を改善するためにデータ標準を確立しようとしている。次のステップには、公共の電力会社の発電計画ソフトウエアツールとの統合に向けたデータプロトコルや標準を確立することが含まれる。
 ハードウエアは、IT関連の企業がPVシステムのソーラPPA顧客向けにソリューション開発を可能にするための、もう1つの好例となる。ガートナーは、半導体、通信、コンピューティング関連企業に、インバータおよびパネル製造企業と提携して半導体や通信ソリューションをフィールド用途の装置に統合するように助言している。
 「成功するITサービスベンダは、既存のマーケット機能、特にエンタプライズリソースプラニングやエネルギーおよびユーティリティ展望をこのニッチ市場に適用できるベンダである」とVelosa氏は断じている。

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