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オーシャン・オプティクスの分光器で月面の水を確認

November 26, 2009, フロリダ--オーシャン・オプティクス(Ocean Optics)の分光器からの分光データによりNASAは、月面に水氷の存在を確認した。
 分光器は、宇宙用途にAurora Design & Technologyがリエンジニアリングし、「ALICE」と名付けている。この分光器は、NASAのLCROSS (Lunar Crater Observation and Sensing Satellite)月面クレータ探査衛星ミッションの科学機材の一部となっている。
 ALICEを乗せたLCROSSは、宇宙探査機Centaurの上部ロケットがクレータCabeus面に衝突すると、月の南極付近の永久暗部にあるCabeurクレータの分光計測を行い、オンボードの測定器がCentaurの衝撃によって生じた放出物などをモニタした。
 NASAの科学者は、近赤外、UV分光のいずれでも水の痕跡が見られたとしている。ALICEによるUV計測で近赤外の分光計測の結果を確認した。収集したデータからNASAの科学者はCentaurの衝撃によって生じた幅20-30mのクレータ形状から噴出した物質から約220ポンドの水があると推定。
 オーシャン・オプティクスの高感度QE65000分光器は、厳しい宇宙環境(極端に広い温度範囲、放射線、衝撃、振動)に耐えうるとして採用された。ALICEは、波長範囲270-650nm、分解能<1.0nmで、イオン化した水(619nm)、OH基(308nm)、その他の炭素を含む有機分子を高精度に特定できる。クレータウォールからの噴出物の散乱光を計測するが、測定器の薄型背面照射ディテクタがわずかな光でも捉えることができる。
 ALICEは、Aurora Design & Technology(ADT)との共同開発。ADTは、今回のミッションではオプティクスの開発で大きな役割を果たしている。

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