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ユニティの太平洋横断ケーブル、日本に陸揚げ

November 4, 2009, 東京--ユニティ(Unity)は、太平洋横断(Trans-Pacific)光ケーブルシステムを日本の千倉に陸揚げしたと発表した。建設予定によると、新システムは2010年第1四半期にサービスを開始する。
 ケーブル敷設船KDDI Pacific Linkが太平洋の中間点から2ヶ月かけてケーブルを敷設し、今週千葉県千倉の海岸に到達。ケーブルセグメント全体の太平洋中間の接合点まではケーブル敷設船Tyco Resoluteが2009年10月30日に敷設完了しており、KDDI Pacific Linkは次の2週間で日本の沖合の最後の接合点を接続して敷設を完了することになっている。これが完了すると、システムの商用サービス開始前の集中テスト期間が待っている。
 テレジオグラフィの最新「世界帯域予測」によると、太平洋横断の帯域需要は2002年から2008年の間に年平均62.8%で成長してきた。この需要は強力な成長カーブを描いており、2008年から2013年の間に推定10倍になると予測されている。
 「新規のユニティケーブルシステムによってコンソーシアムのメンバーは容量増と高信頼接続が可能になり、ビデオ、クラウドコンピューティングの利用者増など、帯域ハングリーなアプリケーションの増加をサポートすることができる。また、アジアと米国間で増加するデジタルコンテンツの伝送にも対処できる」とUnity Executive Committee会長、Chris Wilson氏はコメントしている。
 システムの建設は2008年2月にコンソーシアムが発表した。コンソーシアムに参加しているのは、Bharti Airtel, Global Trasit, Google, KDDI Corporation, Pacnet, SingTel。ユニティケーブルシステムは、4.8Tbps(5×960Gbps)までの帯域に拡張でき、建設コストは約3億米ドル。
 このケーブルシステムは、日本の東京近郊の千倉とロサンジェルスおよび他の西海岸ネットワークPoP間9620kmを接続する海底ケーブルシステム。ユニティは千倉で他のケーブルシステムとシームレスに接続してアジアとの接続を強化する。
 この5ペアケーブルシステムの建設に選ばれたのはNECとTyco Telecommunications。各ファイバペア(1対)で960Gbps(96×10Gbps)の伝送容量。ファイバ数を増やすことでユニティは、容量あたりのコストを下げることができる。

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