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カネカベルギーに太陽電池研究部門を設置

September 17, 2009, 大阪--カネカ(Kaneka Corporation)は、9月1日に欧州における太陽電池の研究拠点として、子会社であるカネカベルギーに太陽電池研究部門を設置することを決定した。太陽電池事業のグローバル戦略の一環として、日米欧において急激に拡大している太陽電池市場での優位性を確保するため、研究開発の更なる強化を図る。
また、単結晶シリコンを中心とした半導体プロセス関連で、世界トップレベルの研究機関として知られるベルギー王国のIMECとシリコン太陽電池分野における研究委託契約を締結する。同研究部門を、欧州の最先端技術を取り込み、カネカの技術との融合を可能にする拠点として位置づけ、世界最高水準の変換効率の達成を狙う。
カネカは、カネカベルギーにおける研究部門設置の狙いとして、太陽電池事業で培ってきた薄膜シリコン技術に加え、以下の研究を進める。
(1)IMECの光学制御技術や半導体処理技術及び界面特性制御技術を取り込むことで、新たな技術領域を開拓し、薄膜シリコン太陽電池の更なる効率向上を達成する。
(2)IMECの有する薄型の結晶シリコン太陽電池のプロセス技術と、当社の薄膜シリコン形成技術を組み合わせることで、シリコン太陽電池における世界最高水準の効率(変換効率20%以上)の達成を目指す。
2009年9月よりIMEC内に太陽電池研究部門を設置し、3年間の共同研究を開始する。これに関する総費用は、設備投資費用も含め約15億円で、研究スタッフは当社の研究者とIMECの研究者を合わせて10名程度のチーム編成を予定している。
カネカは、昨年4月より変換効率12%の薄膜シリコンハイブリッド技術を用いた太陽電池の量産を行っており、研究レベルでは微結晶シリコン薄膜を用いた単接合及び二接合太陽電池において世界最高水準の初期変換効率(910mm×455mmサイズで13.4%)を達成している。

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