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富士通、100Gbps光ネットワーク用DP-QPSK LN変調器を販売開始

September 16, 2009, 東京--富士通オプティカルコンポーネンツ(FOC)は、将来導入が見込まれる100Gbpsの光ネットワーク用として、DP-QPSK方式に対応した小型で、低駆動電圧で動作するLN変調器の開発に成功し、2009年12月1日より販売開始する。
同製品の採用により、高信頼、低消費電力、高品位の伝送品質を実現する商用システムの構築が可能となる。
これまで、商用の光ネットワークシステムを構築するために必須となる、小型、かつ低電圧で動作する広帯域な光変調器が求められてきたが、DP-QPSK 方式に対応した変調器は構造が複雑化することなどにより、小型で低電圧・広帯域特性を実現することが大きな課題となっていた。
FOCは、これらの課題を解決し、商用の光ネットワークシステムに搭載可能なDP-QPSK用の小型、低駆動電圧LN変調器の開発に成功した。
主な特長
1. 筐体内にDP-QPSK機能を集積した小型LN変調器を実現。DP-QPSK信号を生成する変調光回路、偏波直交多重光回路を筐体内に集積化し、7×5インチのトランスポンダに適用できる小型LN変調器を実現した。
2. 広帯域、低駆動電圧(<3.5V)を実現。高品質なDP-QPSK信号を生成するためには、光応答周波数特性の広帯域化が必須となる。DP-QPSK方式では、データレート100GbpsのDP -QPSK信号を生成するために、25Gbpsの変調信号で駆動する必要があるため、既に製品化済の40GbpsのLN変調器と同等の技術を用いて、 25GHzの広帯域を実現。また、駆動電圧を3.5Vにまで低減させ、商用システムへの搭載に適した実用的な光変調器を実現した。
3. 使いやすいインターフェース。複数の高速電気信号入力端子を変調器の片側に近接して配置することで、駆動回路側でこれらの電気信号間の時間遅延差を特別に調整することなく、DP-QPSK信号の生成ができる。また、上記高速電気信号と変調器制御用DCバイアス信号に、それぞれ別の入力端子を設けたことで、両信号を合成する筐体外側の電気回路が不要になる。

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