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InphiとSierra Monolithicsが40Gデモンストレーション

September 10, 2009, Westlake Village/Redondo Beach--40Gネットワーク向け半導体コンポーネントベンダ、インファイ(Inphi Corporation)とシエラモノリシクス(jSierra Monolithics)は、40G変調器ドライバとMUX/CMU(multiplexer/clockMultiplier unit)SMT間の相互接続性デモンストレーションに初めて成功した。
 Inphiは、高速アナログ半導体ベンダで、クラウドコンピュータ環境のインタフェースとして動作する最先端のコンポーネントを提供しており、データセンタや40G/100Gネットワークが直面している帯域、容量、パワーの問題に取り組んでいる。シエラモノリシクスは、40Gと100G SerDes(serializer-deserializer)コンポーネントの世界的リーダー。両社の40G変調器ドライバとSMT技術をベースにしたMUX/CMUは、ローコスト、SFF 40Gトランスポンダ実現のために重要である。
 「この発表の重要性は、次世代40Gネットワーク向け表面実装技術の実現可能性が実証されたことにある」とInphiのブロードバンドアナログ製品担当VP、Loi Nguyen氏は言う。「Inphiは、マイクロ波コネクタを持つ金属パッケージからSMTソリューションへの移行というエコシステムを推進している。これにより、超高速で優れた信号インテグリティが達成できるからだ。Inphiの40G向けディファレンシャル変調器ドライバ、2811DZにより、ボード設計者はコンポーネント間の差動信号をフルに利用して、最高の信号インテグリティと最小のクロストークを実現できる。」
 また、シエラモノリシクスのシステムエンジニアリング担当VP、Craig Hornbuckle氏は、同社の次世代40G DQPSK SerDesチップセット、SMI4029、SMI4039について、「消費電力は、前世代の約1/2になった。初めて、表面実装BGAパッケージで提供できる」と語り、今回のデモンストレーションについて「ローコスト、SFF SMTコンポーネントをベースにした40G DQPSKシステムの商用開発促進するものだ」とコメントしている。
 現在の40Gトランスポンダは、マイクロ波コネクタ付の大きくて高価な金属パッケージに入ったコンポーネントを利用して設計されている。しかし、バックボーンや地域系/メトロネットワークで40Gの導入が広がるには、トランスポンダのサイズを小さくしコストを下げる必要がある。そのためには、Inphiとシエラモノリシクスが示したような、SMTベースのソリューションをベースにした新しいアプローチが不可欠。
 DQPSKは、次世代の40G光トランスポートシステムにとって重要な変調スキームと見なされている。前世代の40Gと比較すると、DQPSK変調は光ファイバやOADMの劣化に対して耐性が高いので、バックボーンとメトロ/地域系ネットワークのいずれにとっても理想的であると考えられている。InphiのNguyen氏は、40G DQPSKが世界中の40G導入で優位性のある変調方式となる、と見ている。
 Inphiの2811DZ変調器ドライバは現在サンプル供給中で、量産は2009年第4四半期の予定。シエラモノリシクスの40G DQPSK SerDesチップセット(SMI4029とSMI4039)もサンプル供給中で、量産出荷は4Q2009の予定。

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