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富士通と古河電工、40/100G集積型受信モジュール開発で協力

August 19, 2009, 東京--古河電気工業株式会社(古河電工)と富士通オプティカルコンポーネンツ株式会社(FOC)は、現在世界的に導入が進んでいる40Gbps、及び次世代の100Gbpsの超高速光ネットワーク向け集積型受信モジュールの開発で協力する。
古河電工は、集積型受信モジュールの小型化に有効なPLC技術を開発し、FOCがPLCや高速の受信素子、増幅器を含めた受信モジュールの集積化技術を用いて、集積型受信モジュールの開発、製品化を行う。
今回の開発協力により、FOCは、集積型受信モジュールの製品開発のスピードアップを図り、超高速光ネットワーク用装置向けに、小型、低消費電力、低価格の集積型受信モジュールをタイムリーに市場へ提供していく。
また、古河電工は、受信モジュールに必要なPLCによる光干渉回路の基本的な技術を確立し、次世代光通信のキーデバイスとして広く展開していく。
40Gbps, 100Gbpsの光伝送では、伝送路で生じる信号劣化、雑音の影響を大きく受けるため、従来の光強度をON/OFFする2値変調方式でなく、位相変調を用いた多値変調方式やデジタルコヒーレント方式が導入され始めている。1シンボルで4値を伝送するDQPSK変調では遅延干渉計、デジタルコヒーレント方式のDP-QPSK変調では90度ハイブリッドと呼ばれる光ミキサー、さらにいずれの方式においても複数のバランスド・レシーバが必要となるが、これまではそれぞれ個別の光部品を接続して使用してきた。しかし、今後、40Gbps, 100Gbpsの適用が進むにつれ、小型化や低価格化等の要求に応えるため、これらを集積した受信モジュールが必要となる。さらに、DQPSK変調や DP-QPSK変調では、遅延干渉計あるいは光ミキサーの構造が複雑になるため、それらの部分を小型、低コスト、低消費電力で実現できるPLC技術が有効となる。
今回、両社のそれぞれ長年の実績に裏付けられた下記の技術的強みを組み合わせることにより、集積型受信モジュールの製品開発のスピードアップを図る。
古河電工は、光スプリッタ・アレイ導波路格子等に代表されるPLCチップの高い設計技術,高品質・量産性に優れたプロセス技術を持ち、PLCチップの小型化を実現する高屈折率差(>1%)を持つプロセス技術を開発し実用化している。また、アレイ導波路格子の温度無依存化技術など、パッケージ技術の低コスト・量産技術も同社の強み。
FOCの技術的強みは以下の点にある。
・LN変調器などのデバイスからDWDMフルバンドチューナブル300pinトランスポンダに亘る幅広い先端光コンポーネントに対する設計、量産化技術。
・小型・低コスト製品を実現する高周波設計、デバイス制御、光学設計、高密度実装設計などの高い設計技術。
・高品質な製品を量産するLNプロセス、マイクロアセンブリ、自動調整・試験技術などの高い製造技術。

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