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2009年太陽電池製造能力は56%増

August 14, 2009, Austin--ディスプレイサーチ(DisplaySearch)は、「四半期PV電池生産能力データベース&トレンドレポート」を発表した。3Q09四半期レポートによると、太陽電池製造能力は2009年に56%増、17GWに達する。
 2005年、製造能力は2.3GWだったが、2013年に向けて年平均49%で成長して、42GWに達すると予測されている。
 「PVモジュール需要は2009年に17%減と予測されているが、これまでに発注されて設置された大量の製造装置により、製造能力は今年、56%増となる」。同レポートの担当者、ディスプレイサーチVP、Charles Annis氏によると、「需要と製造能力は逆の方向に動いている。PV業界は、現在、極端な供給過剰に陥っている。このため、急速な価格下落が進んでおり、複数の太陽電池メーカー、特にa-Si薄膜太陽電池をターゲットにしている企業が破綻する可能性がある。PV業界は、需要は来年回復し、2011年以降市場が立ち上がると見て、この過剰生産能力を乗り切ろうとしている。」
・2006年を通じて日本の太陽電池製造能力は世界最大だった。しかし、2005年に中国企業が多数の新工場を建設し、世界一の製造能力を持つ国となった。中国は継続して製造工場に投資し、2009年には世界の製造能力の1/3を占めるようになり、今後太陽電池製造の主要地域になると予想されている。
・2009年、薄膜製造能力3.59GWのうち、30%以上が600×1200mmガラス基板を利用しており、これがFirst Solarが使用する標準CdTeガラスサイズとなっている。Gen5相当の基板(1000×1200mmから1100×1400mmレンジ)が次に多く、薄膜製造の18%を占める。
・2008年1月から2009年7月までの間に、世界中の工場に設置された新しい太陽電池製造能力は約11.4GW。これは、すでに決まっていた投資であり、需要減にもかかわらず、製造能力は2009年には56%増となる。
・2005年、太陽電池製造能力の95%は結晶シリコン太陽電池用で、薄膜太陽電池は5%を占めるに過ぎなかった。2009年、薄膜は製造能力の20%を超えた。2013年までには、薄膜技術が太陽電池製造能力の30%に達すると予測されている。
・a-Si工場用では、2009年の大手ターンキー装置ベンダAMAT, Oerlikon ULVAC, EPVで、今年の増設a-Si容量の50%を占める。
・2009年の製造能力に関しては、ファーストソラ(First Solar)が最大の太陽電池メーカーで、1GWを超える。Q-CellsとSuntechが僅差で続いている。これらの企業と、現在の大手PV太陽電池メーカーは、今後4年で最大規模の投資を行うと予測されている。2013年までに、JA Solar, Motech, REC, SunPower, Yingli, Showa Shell Solar(1GW CIGS工場を計画)、Sharpを加えて、これらの企業が上位10社になると予測それており、2013年の製造能力の38%、16GWを超えると見られている。

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