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2009年Q1広告支出は世界規模で7%減

August 10, 2009, アムステルダム--ニールセン(Nielsen)の調査によると、世界の広告支出は、テレビ、新聞、雑誌、ラジオを含めて、2009年第1四半期は前年同期比7.2%減だった。
 調査レポート“Global AdView Pulse”は、世界的な経済危機が広告業界に大打撃を与えていると指摘している。ヨーロッパ諸国が最も大きな打撃を受けており、特にスペイン(28.2%減)、アイルランド(21.2%減)、イタリア(19.1%減)、UK(14.7%減)。北米では、USが12.7%減だった。世界の広告支出の落ち込みはアジアパシフィック地域(APAC)から始まった、2008年第1四半期比でわずか2.3%の落ち込みだった。APACでは、インドネシアが最大の伸びを見せたが、これは選挙で19.1%伸びたため。中国も成長を維持したが、伸び率は遙かに小さい(2.5%増)。
 ニールセンの調査では、4タイプのメディア(新聞、TV、雑誌、ラジオ)すべてで今期の広告支出は落ち込んだ。雑誌が最も大きく17.4%減、新聞が9.1%減、それに対してTVとラジオの広告支出は、それぞれ4.7%減、2.5%減にとどまった。
 印刷メディアがこの経済危機の影響を最も強く受けているとニールセンの調査は指摘している。全ての地域、特に北米では雑誌広告支出が昨年は22.2%減、新聞が15.6%減だった。一方、テレビはヨーロッパ(-9.6%)と北米(-9.3%)で落ち込んだが、APAC(+1.4%)ではわずかながら上昇して、全体的な落ち込みを和らげた。
 Van der Werf氏によると、「調査した主要メディアすべてが今期は経済危機の影響をうけている。しかし、特に印刷メディアで損失が大きく、その結果、印刷メディア全体が他の2つのメディアタイプに2%ほどシェアを奪われた。」
 業種毎に見ると今期の不況の影響を免れたのは小売業(+6.0%)とFMCG(日用品雑貨) (+0.2%)のみ。他方、自動車、金融、衣料、アクセサリの広告料減は最も大きく、それぞれ19.9%、16.7%、15.7%だった。

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