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米国オプティカル・イメージング技術動向

June 22, 2009, マウンテンビュー--Frost & Sullivanによると、米国のオプティカル・イメージング技術は、技術の進歩と一定分野での利用促進により市場拡大が見込める。
有効なデータが限られていること、エンドユーザに知られていないことが原因で、現状では、診療における光技術の利用は普及していない。しかし、技術の進歩と、メーカーのエンドユーザ啓蒙とが相俟って、OCT、蛍光分光など、一部の光技術が眼科、歯科、癌検診などの一定分野で今後5年~10年の間に市場拡大が見込まれている。
 「米国の臨床診断と創薬市場におけるオプティカル・イメージング技術に関する戦略的分析」調査レポートによると、2007年の市場規模は7560万ドル超、これが2014年には3億240万ドルに達すると推定されている。
 「光ベースの技術は、病理学的診断の精度を向上させ、創薬プロセスを促進することができる。また、バイオマーカーや試薬ツールの劇的成長が創薬アプリケーション向けの光ツール開発をサポートする」とFrost & Sullivanのシニアアナリスト、 Madhu Sharma(Ph.D.)氏は見ている。
 光技術は、今後、理想的な方法になりうる。と言うのは、光技術は応用範囲が広く、ローコストで、非侵襲であるからだ。全般的に、この市場はまだ揺籃期だが、この10年で目覚ましい進歩を遂げた。眼科や歯科用途のOCT、蛍光イメージングなどの分野では、近年、目覚ましい進歩が見られた。
 臨床イメージング市場における光技術は、病気の初期診断で重要な役割を果たすことから、今後5〜10年の間に大きな成長可能性がある。腫瘍、循環器疾患分野におけるアプリケーションは、非侵襲光技術の恩恵を受けるアプリケーションの一部となり得る。アプリケーション開発、使いやすさの開発により、創薬市場における光技術の成長を促進するものと期待される。
 同時に、代替技術が普及し広く受け入れられるようになると、メーカーは革新的な光技術に強力な投資をしなくなる。さらに、利用できる有効なデータが限られていると、内科医が多様なアプリケーション向けに採用することを遅らせることになる。共焦点顕微鏡が標準的技法として広く利用されるようになると、創薬アプリケーション向けの試験管内光イメージング法の成長を制限することになる。
 「機械的デバイス、デジタルX線撮影法、蛍光ベースのデバイスなど、多くの代替技術が、歯科OCT市場で強力なライバルになっており、歯科用途で新たな光技術の開発に対するメーカーの投資意欲を鈍らせている」とSharma氏は分析している。「しかも、学会の外にいるほとんどの医者は実証的医療を行っている。したがって、光技術を利用するための有効な臨床データが限られていると、学会活動をしていない病院や診療所の医者を含め、中堅のエンドユーザの間では、光技術の普及が進まないことになる。」
 医者の啓蒙、新技術のコストメリット分析の公表、学術機関と協力して様々なアプリケーションに対する有効なデータを増やすことを強く押し進めることが、臨床イメージング市場における光技術のプレゼンス強化につながる。

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