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ノートブック用LED市場、2010年に8億ドル

June 22, 2009, ウエリングボロ--バックライトディスプレイへのLED採用が増加するに連れて、ラップトップコンピュータのLED採用は爆発的に成長すると見られている。
 LEDソリューションは、CCFLバックライトに比べると高価ではあるが、消費電力、彩度、薄さの点で優れており、水銀を使用しない。Dellは、2010年までには全てのノートブックでLEDを使用するとすでに公表している。また、他のメーカーも2009年、2010年にLEDノートブックバックライトを増やすとしている。
 IMSリサーチ(IMS Research)の上アナリスト、Jamie Fox氏は、オプトエレクトロニックコンポーネント調査報告書で、ノートブック用LED市場は、2008年の2億ドルから2010年には8億ドル超(出荷されるノートブックの約半数がLED技術を使用)になると予測している。LEDドライバICも、額は小さいものの、市場機会は大きい。ノートブック用LEDドライバICの市場規模は、2010年に5000万ドル超と予想されている。
 TVは、ディスプレイが大きいので、LEDやLEDドライバICにとって潜在的に遙かに大きな売上が期待できる。ノートブックでは、一般に60個から70個程度のLEDが使用されるが、TVでは、サイズにもよるが数百あるいはそれ以上のLEDが必要となる。しかし、Fox氏によるとTVへのLEDの採用は遅れている。「ノートブックコンピュータでは薄さとエネルギー効率のよさがLEDの差別化要因となるが、TVではその重要性は低い。TVでは、LEDとCCFLバックライトの価格差が大きく、LEDに技術的な難しさもあった」と同氏は指摘している。TVでは期待よりも数年遅れて、2009年上期にはLEDバックライトTVの前途に新たな楽観論が見えてきている。
 ノートブック用LEDの売上は、ノートブックの販売増というよりも、むしろLEDの採用増によって伸びて行くので、明るい見通しは力強い経済の回復やPC販売の上昇に依存するものではない。今後2年ないし3年は、ノートブック用LEDは急速に売上を伸ばしていくが、その後、市場はすぐに飽和状態に陥る。長期的には、多様な照明アプリケーションに用いられるLEDがLED売上を牽引すると予測されている。

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