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TIA、2009年ICT業界の成長率を3.1%減と予測

May 26, 2009, ワシントン--情報通信技術(ICT)業界の予測で米国電気通信工業会(TIA)は、この23年で初めて2009年世界のICT市場が3.1%減となると予測した。これは世界的な経済状況に起因するものである。2009年米国市場は5.5%減となる。
 TIAによると、2010年の売上は弱含みだが、1.2%増。長期的な見通しは極めて明るく、2010年以降のICT業界の回復は力強い。予測によると、2011年の売上の伸び率は6.4%、2012年には7.9%の成長率が見込まれている。
 米国通信業界の売上は今後2年で6.4%減となるが、2011-12年には14.4%増と立ち直りを見せる。ブロードバンドへの投資を切り開く、政府の刺激策“Stimulus Package”によって、ICT業界全体だけでなく、それ以外でも成長が期待できる。
 「ブロードバンドはあらゆる業界の回復を後押しする、ヘルスケアITからスマートグリッドテクノロジー、公共安全ネットワーク、教育、ビジネスや消費者まで幅広い効果が期待できる」とTIA理事長、Grant Seiffert氏は見ている。「TIAはブロードバンド72億ドル獲得に尽力したが、エネルギー、ヘルスITやR&Dなどの他の分野への投資も景気回復を促進する。ブロードバンドの普及に起因する他の産業の生産性向上と売上増の規模は過小評価され、考慮に入れられていないことさえある」と同氏は指摘する。
 大量データを必要とするアプリケーションに対する需要増が全てのセグメントの成長を促進する。リセッションではあるが、TIAはワイヤレスとビジネスデータ売上は今後4年で73%成長し、2008年の640億ドルから2012年には1100億ドルに拡大すると予測している。
 さらに2011-12年の経済回復によって、これまで抑えつけられていた機器のアップグレード需要が高まる。データトラフィック増はネットワーク容量に負荷をかけ、投資を刺激することになる。資金調達環境改善が投資を刺激する。また、ブロードバンドの成長はVoIPやIPTVのプラットフォーム拡大にもなる。
 「ICT企業が生き残り、繁栄するには、以前にも増して包括的なマーケットインテリジェンスが重要になる、これは特に経済の回復期には重要だ」としてTIAはマーケットインテリジェントサービスの一環として「マーケットリビュー&フォーキャスト」を提供している。

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