All about Photonics

Home > News > News Details

News Details ニュース詳細

通信キャリアのCAPEX、2009年下期に増加

May 22, 2009, キャンベル--Infonetics Researchは、最近発表した調査レポート「サービスプロバイダCAPEX、OPEX、ARPUと加入者」で、昨今の経済リセッションの通信市場に対する影響を地域ごと、通信装置セグメントごとに分析した。
 「予想したように、2009年上期は装置ベンダにとって最悪だった。これは、サービスプロバイダが極めて慎重になっていて、分野によっては、特にTDM、IPボイスインフラ、SONET/SDH光装置に対する投資では、大幅に投資を控えたからだ。一方で、大手サービスプロバイダの株主にとってはフリーキャッシュフローが過去最高となり、最高の四半期だった。全般的に、世界のサービスプロバイダは負債のないバランスシートを維持し、通信売上は継続して回復力を示し、iPhoneやスマートフォンによる消費者のインターネット利用は増加しつつある。一方、中国の大規模な景気刺激策が始まり、米国の刺激策も始まろうとしている。マネーフローはロシアに流れ込み、ブラジルと中国は正常に戻りつつあり、世界の先進国よりも成長は速いと予想されている。これらを総合すると、2009年下期のCAPEXは回復しそうだ。高品質サービスを維持するためにトラフィックの負荷が増え続けるネットワークに、オペレータが投資を怠っていると顧客を競合に取られてしまう、という教訓があるからだ」(調査担当主席アナリスト、StéphaneTéral氏)。
調査の要点
・世界のサービスプロバイダのCAPEXは、2008年に2980億ドルまで上り詰め、5年の投資サイクルの終わりを迎えた。
・CAPEXは前年比12.9%増だったが、その多くは2008年7月にピークに達した米ドルに対する通貨騰貴によるものだった。
・2008年は投資引き揚げ3年サイクルの始まりでもあったが、2000年のテレコムクラッシュ後ほど劇的なものにはならないだろう。
・Infonetics Researchは、2009年世界のキャリアのCAPEXを2.8%減と予測している。2010年は横ばい、2011年は緩やかな成長回帰となり、新たな投資サイクルのスタートとなる。
・世界のサービスプロバイダの売上は厳しい経済環境を切り抜け、2008年の17兆ドルから、2013年には20兆ドルに達する。
・既存キャリアはしっかりした財政基盤を持ちながら世界的なリセッションに入っていった。経済危機からの脱出時には、これらのキャリアのCAPEXや売上は、さらに強化されているか、増えないにしても大きなシェアを維持していると考えられる。
・アジア太平洋地域のサービスプロバイダは、自国の2桁成長に加え、通貨高騰から力を得て、最大規模の通信CAPEXとしている、これに肉薄するのがEMEA(欧州、中東、アフリカ)のサービスプロバイダ。
・モバイルインフラCAPEXは世界の通信/データコム投資総額で圧倒的に大きなシェアを占めている。これに続くのが音声装置。
・世界のサービスプロバイダ上位10社(2008年の売上順)は、AT&T、NTT、ベライゾン、ドイツテレコム、フランステレコム、ボーダフォン、チャイナモバイル、テレフォニカ、スプリント(強いユーロがヨーロッパのサービスプロバイダを上位に押し上げる傾向にある)。

製品一覧へ

TOPへ戻る

Copyright© 2011-2013 e.x.press Co., Ltd. All rights reserved.