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UV光で院内結核感染予防

March 27, 2009, ロンドン--PLoS Medicineによると、最近の研究でUV光が院内の結核感染を70%減らすことが報告されている。
 同研究は、結核患者からモルモットへの感染を調べたもので、それによると簡単なUVC光源を院内に導入することで、薬品耐性のある菌も含めて、結核の感染抑制に効果がある。
 WHOによると、毎年900万以上の人が結核に罹り、約200万人が結核で死亡している。感染率は、病院、ホームレスシェルタ、刑務所など感染を受けやすい人々が多い場所で特に高い。結核患者が咳をすると、バクテリアが小さな飛沫となって空気中に広がり、部屋中を漂い、他の患者、来訪者、医療スタッフに感染する。こうしたバクテリアは、天井からシールドしたUVC光源を吊り下げ、空気を攪拌するファンをとりつけることで殺すことができると研究者は指摘している(Imperial College London, the University of Leeds, Hospital Nacional Dos de Mayo, Lima, Perú他)。
 UVC光源は、薬品耐性のある菌も含めて、そのDNAにダメージをあたえることで結核菌を殺すので、菌の感染や繁殖がなくなる。これはすでに、無人の救急車や手術室の殺菌に集中的に使用されている。
 研究者によると、UVCの設置は比較的ローコストでできる。現在、代表的なUVC天井ライトのコストは約350ドル、ランプの取り替えが25ドル。研究者たちは、単価が100ドル程度の手頃な価格のUVCの開発に取りかかっている。Leeds大学の工学部、Dr Cath Noakesによると、病室のエアフローの注意深い管理と合わせるとUV光の効果が最大になる。「光源は、患者やヘルスワーカーが過度に光に晒されないような高さに設置しなければならない。しかし、光がその高さの空気しか処理しなければ、効果は薄い。効果を最大にするには、空調システムを導入して、処理した空気が患者の高さにコンスタントに流れ、感染の可能性のある空気を光源に向かって吹き上げるようにする必要がある。」
 ペルーのリマで、69人のHIVおよび結核患者がいる病室で研究者たちはUVC光源を設置して実験した。研究者たちは、病院の屋根の囲いにおいたモルモットまで、連続535日間、病室からの空気を吹き上げた。モルモットは、約150の3グループに分けられており、最初のグループは、病室のUV光に晒された空気を受け、2番目のグループはネガティブイオン処理をした病室の空気を受け、3番目のコントロールグループは病室の未処理の空気に直接さらされた。モルモットは、毎月1回皮膚テストを受けた。
 実験終了までに、コントロールグループの35%が結核に感染。2番目のグループの感染率は14%、1番目のUVC処理のグループの感染率は9.5%。コントロールグループの8.6%は結核感染後、病気が活性化した、その比率は2番目のグループでは4.3%、UVCグループでは3.6%だった。

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