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富士通、G-PON OLT用小型光トランシーバ販売開始

January 23, 2009, 東京--富士通は、世界的に導入が進んでいる通信事業者と加入者を結ぶアクセスネットワークの中核伝送システム、G-PON向けに、ITU-T G.984.2準拠の従来製品(ClassB+対応)に比べ、より多くの加入者を収容できるITU-T G.984.2 Class CおよびClass C+に準拠した局側装置用光トランシーバを世界で初めて製品化した。
Class C対応製品は2009年1月末日、Class C+に対応製品は2009年4月末日より販売開始となる。
これらのトランシーバを使用することで、アクセスネットワーク構築における柔軟性やコスト低減を飛躍的に向上させることが可能となる。
本格的なブロードバンド、ユビキタス社会の到来をむかえ、大都市間を結ぶ基幹ネットワークや通信事業者と加入者を結ぶアクセスネットワークの情報トラフィック量は飛躍的に増加し、さまざまなアプリケーションに耐えられる大容量、高信頼の光ネットワークを支える光トランシーバが求められている。
こうした中、アクセスネットワークの容量拡大のため、加入者系への光ファイバ導入が進められ、従来の毎秒150Mbpsから、現在では、ギガビットクラスまで帯域が拡大している。このギガビットシステムについては、北米では既存ネットワーク(SONET)との親和性の観点からITU-T規格であるG-PONの導入が進んでおり、今後、世界的にも大きく需要の拡大が見込まれる。
G-PONによるアクセスネットワークでは、一つの局側装置に対し、光分岐装置を介し複数の加入者が接続されるが、低コストで安定したネットワークを構築するため、一つの局側装置が収容可能な加入者数の増大が求められている。
富士通は、技術開発成功により、光出力パワー、受信感度を向上し、分岐数の拡張(64分岐)や光ファイバ伝送路の損失が大きい回線への適用に加え、加入者までの距離の拡張(40km以上)に対応したG-PON向け小型光トランシーバの製品化を実現した。
開発した新技術
1. 従来製品(Class B+対応)に比べ、1/2以下の微弱なバースト信号(タイミングの異なる不連続な光信号)を受信可能とするバースト受信技術。
2. 従来製品(Class B+)に比べ、約1.5倍の光出力パワーを可能とするために、広い温度範囲において光デバイスを安定して動作させる効率の良い放熱構造と制御ソフト技術の開発。

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