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テレコTVが成長率でペイTVプラットフォームを凌駕

January 20, 2009, シンガポール--ABIリサーチのペイTV調査データによると、IPTVは今後6年の年平均成長率が32%と見込まれ、2014年末までには世界の加入者は約7900万件に達する。
 サテライト(衛星)とケーブルテレビは最も歴史が長く、多くの国々で最も重要なペイTVプラットフォームと見なされており、そうした市場ではしばらくは足場を維持しそうだ。しかし、その成長率は、IPTVの成長が加速するにつれ、減速していく。
 ABIリサーチの業界アナリスト、Serene Fong氏は「薄利に直面する通信オペレータの中には、高速アクセスネットワーキング技術を導入して既存のサテライトやケーブルオペレータに対抗しようとするところもある」と見ている。通信オペレータは、現行のブロードバンドインフラを利用して魅力的な代替サービスで対抗する。
 高速ブロードバンドの価格が下落し、マルチメディアサービス加入者が増加しているため、IPTV利用は堅調に推移する。Fong氏は「当初は、フランス、オランダ、韓国、香港などの高速インターネット技術が確立されている国々にIPTV利用者は集中するが、技術が進歩し成熟してくるにつれて、中国などの途上国も急速に加入者数を伸ばし追いついてくる」と分析している。
 オペレータは、マルチプレイ戦略の一環としてIPTVサービスを開始する。技術導入と消費者が手軽に利用できる料金プランの適正バランスが益々重要になる。「今後数年は、テレコTVセグメントは弾みがつくと見ているが、この新しい代替テレビが直ちに旧来のペイTVサービスを駆逐するとは考えにくい」とFong氏は警告している。

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