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監視カメラなどセキュリティ用の光出力1Wの赤外線LED

監視カメラなどセキュリティ用の光出力1Wの赤外線LED

掲載日:2011/9/1

 ドイツのOSRAM Opto Semiconductors社は、パッケージサイズ3.75mm×3.75mmと小さいながら光出力1.07Wと大きな赤外線LEDを開発、製品名IR OSLON SFH4715Sとして発売した。CMOSやCCDのカメラとして被写体に照射し、その熱を感知して人間や動物などを検知するセキュリティカメラへの応用を狙っている。
IR OSLON製品は、動作電流1Aで1070mWの光出力を出す。レンズをパッケージに搭載し放射角は±45度である。このレンズを内蔵することで光出力を15%高めたとしている。発光波長は850nmの赤外線で、CMOSやCCDカメラの検出器と整合できる。光出力が高いため、最大5Aの電流を10MHzで変調し、3次元化できるとしている。
小さなパッケージで大きな光出力を得るために、OSRAMは二つの赤外線LEDを直列接続して重ねた上に、温度安定性の良いOSLON Blackシリーズのパッケージを用いた。このパッケージはメタルのリードフレームをベースに回路基板の熱膨張係数とピタリと合わせているという。品質レベルとしては自動車仕様の規格AEC-Q101を満たしているという。信頼性試験の見積もりから寿命を5万時間と推定している。
この新製品は極めて小さいため、監視カメラに取り付けるのに都合がよい。可能性の高い応用としては、IRカメラやCCTVシステムの光源としての用途から、工業用にライセンスプレート番号を認識するためのマシンビジョンなどまでを想定している。同社は次の製品としてさらに長波長の赤外である940nm品を計画しており、赤から遠ざかれば遠ざかるほど光の色が見えにくくなるため、防犯カメラと認識されにくくなるとしている。

ドイツOSRAM Opto Semiconductors
www.osram-os.com

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