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車載LEDヘッドランプ/DRL向け専用 1チップLEDドライバLSI

車載LEDヘッドランプ/DRL向け専用 1チップLEDドライバLSI

掲載日:2011/5/13

 半導体メーカーのロームは、市場の拡大が進む車載LEDヘッドランプ/DRL向けに専用1チップLEDドライバLSI「BD8381EFV-M」を開発した。今回開発した「BD8381EFV-M」は、欧米などで搭載が進むDRL(Daytime Running Light:昼間認識用補助ヘッドランプ)向けPWM機能を内蔵するなど車載用ヘッドランプ/DRL向けに新たに開発したもので、従来は汎用のLEDドライバLSIか、或いはディスクリート部品で構成されていたLEDドライバ回路に必要とされる機能をすべて1チップで実現。2011年4月からサンプル出荷(サンプル価格:400円/個)を開始し、2011年7月から当面月産5万個の規模で量産を予定している。生産拠点は前工程を岡山県のローム・ワコー、後工程をタイのROHM Integrated Systemsで行う予定。

今回ロームが開発したヘッドランプ専用LEDドライバLSIは、DRL向けに、オシレータ回路を内蔵することによりマイコンレスでのPWM調光を実現。また、高信頼性が求められる車載市場のニーズに対応してLEDのショート、LEDのオープンなどヘッドライトの故障を検出する各種保護機能を搭載し、ディスクリート部品で構成する場合や、汎用のLEDドライバLSIで構成する場合と比較して部品点数の削減による大幅な信頼性の向上を実現した。また、絶対最大電圧を50Vに設定し、バッテリの電圧変動にも余裕を持って耐えられる高耐圧化も実現した。

ロームでは、携帯電話用、薄型パネル用などの各種のLEDドライバを幅広く製品化しており、低消費電力、高信頼性といった特長によりLEDドライバLSI市場においてユーザから高い評価を得ている。今回の新製品の開発はこうしたLEDドライバ回路技術の幅広いノウハウと、自動車市場向けに専用ラインを設置して、高い信頼性を実現する高品質、高信頼性の総合力で実現したもの。ロームでは、今後市場が大きく拡大すると期待される自動車電装品市場向けにさらにLEDドライバLSIの製品ラインアップの強化を図っていくとしている。

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