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この10年でLED市場規模が頭打ちになる

December 17, 2012, Wellingborough--IMSリサーチ(IMS Research)の「パッケージドLED―2012年世界市場レポート」によると、パッケージドLEDの世界市場規模は、この10年の後半に減少に転ずる。
すでに多くのLEDエンド市場が飽和に達しているなかで、この10年の成長を牽引する主要な原動力は照明分野。2012年の市場規模は、約109億ドルだが、照明分野が29億ドル、それ以外の全てが80億ドル。2015年には、市場は135億ドルに達する見込みで、照明分野が58億ドル(3年で倍増)、その他の分野は77億ドル(ほぼ横這い、実際にはわずかに減少)。
しかし照明市場自体に極めて重要な展開がある、IMSリサーチは2015年以降、LEDランプの出荷は相対的に横這いになると予測している。同社アナリスト、Stewart Shinkwin氏は、「これは主に年ごとの置き換えが減少するためだ。理由は、長寿命のCFLやLEDランプが市場全体を縮小に向かわせていることにある」と指摘する。LED照明分野では価格下落が二桁になっており、パッケージドLEDコンポーネント売上は、今後10年間の末期には縮小すると予測されている。他に大きく成長する分野がないため、IMSリサーチはパッケージドLED市場全体が、この先10年間の終わり頃には下降に向かうと見ている。
とは言え、特にこの先3年か4年で普及率が予測を下回るようだと、この見通しを変える要素は多い。このような別のシナリオでは、成長は当初緩慢に推移して、10年間を通じて長期的に成長が維持される。長期予測でIMSリサーチが考慮に入れている他の需要な問題は、LED価格が実際にどこまで下がるか、10年の後半でルーメン/Wの正確な改善率が、根本的な限界に達することでどの程度落ちていくかなどだ。
パッケージドLEDで2番目に大きな市場はTV分野。この市場は、2012年(20億ドル)から2016年(24億ドル)にかけてわずかに成長すると予測されている。理由は、この期間でLEDの採用率が上昇し、価格下落と面積あたりに必要とされるLEDの数の減少を乗り越えるためだ。LCDパネル出荷もわずかに上昇すると予測されている。スクリーンの大型化トレンドがあり、これは以前からずっと続いてきた。しかし、一定のサイズあたりに必要となるLED数は、予想を上回るペースで減少している。例えば、1Q12に市場投入された低価格帯のTVでは、一定面積あたりに使用されるLEDの数は半減している。LED TV全体の普及は進んでいるが、LCD TVあたりの平均LEDは、4Q11の175から1Q12には137に減少した。このトレンドは同じペースで永遠に続くものではなく、イノベーションによってより多くのLEDが使われるケースも出てくる可能性がある。とは言え、全般的なトレンドは緩慢な減少傾向であるとIMSリサーチは見ている。

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