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EU指令によりエネルギー効率のよい照明市場加速か

January 27, 2012, London--欧州連合(EU)による白熱電球やその他のエネルギー効率のよくない照明技術を段階的に廃止する指令に後押しされて、ヨーロッパのエネルギー効率のよい照明市場の成長が期待されている。
Frost & Sullivanの調査「ヨーロッパのエネルギー効率のよい照明の市場」によると、2011年の市場規模は11億5000万ドルだったが、2018年には19億2000万ドルに達する。コンパクトな蛍光灯(CFL)が現在主流であるが、LEDは技術の改善と価格低下にともない急速に成長すると見られている。
「2020年までにCO2排出を20%削減するというEUの目標から複数の指令が出ている。エネルギーを消費する製品(EuP)、建物のエネルギーパフォーマンス指令(EPBD)、これは建物や照明などのEuPに一定のエネルギー効率基準を課するものだ。結果的にEU全体で白熱電球や他の非効率的な光源を徐々に廃止することになった」とFrost & Sullivanの調査助手、Vivek Wali氏はコメントしている。
エネルギー効率のよい光源は、効率のよくない光源に比べると初期導入コストが高い。ヨーロッパの消費者も、エネルギー効率のよい製品よりもハロゲンや白熱電球の光の品質や色を選好する。こうしたことは、エネルギー効率のよい照明の普及にとって大きな障害となっている。
「エネルギー効率のよい照明技術の高い初期導入価格は市場浸透の妨げとなっている、特に価格に敏感な一般家庭では大きな障害だ。照明市場で最大のエンドユーザセグメントを構成する一般家庭消費者も、エネルギー効率のよい代替品よりも白熱電球の光の品質を好む」とWali氏は指摘する。
信頼性が高く、高品質の製品であることに加えて、競争力のある価格戦略が、エネルギー効率のよい照明市場で市場シェアを取るための決め手となる。

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