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オスラム、OLEDで効率記録達成

November 22, 2011, Munich--オスラム(OSRAM)は、有機EL(OLED)の研究分野で新たな記録を達成した。同社研究陣は、「フレキシブル」OLEDの開発に取り組んでおり、今回32lm/Wの効率を達成した。これによりオスラムは、フレキシブルOLEDの商用アプリケーション拡大に向けて重要な転換点に達したことになる。
OLED開発分野での中心課題は、優れた特性を一貫して保ちながら効率向上に成功することだ、とオスラムは説明している。これは、OLEDがLEDの補完をなす照明技術として確実に普及するための必須条件ということになる。今回オスラムは、フレキシブルOLEDで32lm/Wという効率記録を達成した。この成功の技術基盤は、特別な電極設計にある。OLEDの基板は厚さ約100μmの不透明なスチール箔であり、光はガラスを照らすのではなく、上方照射となる。この「上方照射」技術によって手の込んだ高品質白色光のデザインが可能になる。
オスラムの研究チームは、今後の商用アプリケーションに向けて結論が引き出せるように、OLEDそのものとテストとを可能な限り現実的にすることを重視した。実験は大面積OLEDサンプルで行われ、輝度の設定は1000cd/m2固定とした。計測は積分球で行い、光収率向上を目的としたレンズアセンブリなどは用いていない。
記録を達成したリサーチサンプルOLEDは、フレキシブルOLED商用化のための重要ステップであるとオスラムは説明している。実験の結果について技術責任者、Thomas Dobbertin氏は、「このサンプルで、フレキシブルOLEDがすでにハロゲンランプを大幅に上回る効率であることが実証できた」とコメントしている。その背景をなす技術として同氏は、有機機能材料の真空プロセスとフレキシブルOLEDの薄膜カプセル化を挙げている。
このプロジェクトは連邦教育研究省の助成金を得たTOPAS2012の成果。
(詳細は、www.osram.com)

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