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三菱電機、炭酸ガスレーザ加工機を中国で現地生産

December 28, 2010--

三菱電機は、中国の板金加工需要の伸長に対応するため、現地法人である三菱電機大連機器有限公司(Mitsubishi Electric Dalian Industrial Products Co. Ltd.)で、炭酸ガスレーザ加工機の現地生産を2011年1月に開始する。
 中国では年率8〜10%前後の経済成長が続き、自動車、鉄道車両、社会インフラをはじめとする各分野で製品の多様化と製品サイクルの短縮化が進んでいる。こうした製品に多用されるステンレス鋼板、アルミニウム板、鋼板などの切断加工には、これまでプレス加工やタレットパンチプレス加工が用いられてきたが、多品種少量生産でも段取り替えが容易で短時間に加工準備が行えるレーザ加工が急増しており、炭酸ガスレーザ加工機の需要は今後も年率 15%前後の成長が見込まれる(三菱電機の推定値)。
 三菱はこれまで、名古屋製作所で炭酸ガスレーザ加工機のキーパーツであるレーザ発振器から数値制御装置(NC)、加工機本体までを一貫して開発・生産してきた。高品質なビームによる良好な切断面と、レーザガスの循環利用による低ランニングコストが高い評価を得て、納入実績は全世界で累計 1万台超。中華圏における累計販売実績も450台を超え、2010年度には同社炭酸ガスレーザ加工機事業の2割以上を占める最重要市場となっている。
 三菱は今回、拡大する中国市場での競争力を強化するため、中国で炭酸ガスレーザ加工機の現地生産開始を決定。キーパーツは引き続き名古屋製作所から供給しながら組立を現地化することで、高性能、高品質を維持しつつ、リードタイムを短縮する体制を構築し、中国市場での一層の事業拡大を目指す。
 生産開始は2011年1月、月産10台の予定。

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