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Bath、UV光でプラスチックを分解しやすくする方法を開発

July, 26, 2022, Bath--バース大学の研究者は、ポリマに糖単位を加えることで、UV光露光で分解性が増すことを確認した。

生分解性と表示されている多くのプラスチックは、産業環境でのみ堆肥化可能であるが、バース大学の研究者は、UV光を使うだけでプラスチックを分解する方法を発見した。

プラスチック廃棄物に関する社会的関心増加の結果として、砂糖の発酵から乳酸を使って造られるPLA(ポリ乳酸)が、原油製品から造られるプラスチックの再生可能、持続可能代替として広く利用されている。使い捨てカップやティーバッグから3Dプリンティングやパッケージングまでである。

それは、生分解性と表示されていることが多いが、自然環境、例えば土中あるいは海水中での分解性に制限されている。また、高温高湿の産業堆肥化条件でのみ分解する、家庭の堆肥の山では達成できない。

バース大学の持続可能&循環技術センタ(CSCT)の研究者は、これらのプラスチックの自然環境での分解性を高めることができる方法を開発した。

チームは、様々な量の糖分子をポリマに加えることでプラスチックの分解性を微調整できることを発見した。

3%の糖ポリマユニットをPLAに加えると、6時間UV露光で40%分解できた。

最も有望な点は、その技術が既存のプラスチック製造工程に適合していることである。つまり、プラスチック産業がテストし、素早く採用される可能性がある。

Chemical Communicationsに発表された論文で研究チームは、その成果が将来プラスチック産業で利用されて、製品寿命の終わりにプラスチック廃棄物をより分解性を高くするのに役立つと考えている。

Dr Antoine Buchard、ロイヤルソサイエティ大学研究員、CSCTポリマ化学、研究チームリーダーは、「多くのプラスチックは生分解性と表示されているが、残念ながら、これは、産業廃棄物堆肥に捨てれば、正しい。家庭用の堆肥の山に入れるなら、それは何年もかかる。

「ほとんどのPLAプラスチックは、水や酵素で分解することが困難な長いポリマチェーンでできている。われわれの研究は、ブラスチックチェーンに糖を加え、UV光を使って分解できる結合で全てをつなげている。

「これがプラスチックを弱くし、それを小さなポリマチェーンに分解し、次に加水分解の影響を強める。

「これは、プラスチックを自然環境で、例えば海、庭の堆肥の山で生分解性を高める。
 以前、研究者は、PLAを水分解性、加水分解を強化することを考えていたが、光を使うのは、これが初めてである。
 この戦略は、実生活のプラスチック製品に移転され、太陽光でテストされることが残っているが、われわれの技術は、使っているときは強いプラスチックになると期待している。とは言え、再利用やリサイクリングがもはやできないときには、分解できる」。