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Science/Research 詳細

光で狙った細胞を死滅させる新技術の開発

February, 21, 2022, 岡山--岡山大学学術研究院医歯薬学域(薬)の須藤雄気教授、小島慧一助教、同薬学部の中尾新学部生の共同研究グループは、細胞をアルカリ化する光感受性タンパク質を用いることで、光で狙った細胞を選択的に死滅させる新技術の開発に成功した。
 細胞を死滅させる技術は、がんの治療に利用されている。これまで、細胞を死滅させる方法としては、主に薬剤が用いられてきたが、多くの薬剤は、目的のがん細胞だけでなく周囲の正常な細胞にも作用し、投与によって毒性(副作用)を引き起こすという課題があった。
 研究で開発した「光細胞死滅法」をヒトのがんへと適用することで、周囲の正常な細胞には毒性を与えず、狙ったがん細胞のみを死滅させることが可能な「副作用のない光がん治療法」の開発につながると期待できる。
 研究成果は、アメリカ化学会誌「Journal of the American Chemical Society」電子版(現地時間に掲載された。
(詳細は、https://www.okayama-u.ac.jp)