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理研、SPring-8-IIに向けSACLAを高性能入射器として利用

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November, 30, 2021, 和光--理化学研究所(理研)放射光科学研究センター先端ビームチームの原徹チームリーダーらと高輝度光科学研究センターの共同研究グループは、X線自由電子レーザー(XFEL)施設「SACLA」の線型加速器を大型放射光施設「SPring-8」の蓄積リングの入射器として活用することに成功した。

この研究成果は、老朽化した従来のSPring-8の入射専用加速器をSACLA線型加速器で置き換えることで、大幅に消費電力を削減し、対応する特別高圧受変電設備の更新を不要にするとともに、次期計画である「SPring-8-II」に必要な高品質の入射ビームを利用可能にした。

SPring-8とSACLAはグリーンファシリティとして、持続可能な開発目標(SDGs)や2050年のカーボンニュートラルの達成に向けた研究を推進すると同時に施設自体の省エネルギー化を通して低炭素社会の実現への貢献も目指している。今回の成果は、SPring-8とSACLAの最先端加速器を結び付けて有効活用するという世界でもユニークな取り組みである。研究において、SACLAでは、電子ビームのエネルギーなどをパルスごとに制御し分配するシステムを開発し、XFEL運転を行いながら同時に蓄積リングへビームを入射することを世界で初めて実現した。

研究は、科学雑誌『Physical Review Accelerators and Beams』オンライン版(11月22日付)に掲載された。
(詳細は、https://www.riken.jp)