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UVからTHzまでの高輝度コヒレント光源

December, 25, 2020, Castelldefels--国際研究チームがNature Photonicsに発表した論文によると、高輝度コヒレント、数サイクル幅光源は、UVからTHzまで7光オクターブをカバーする。

これまでの課題は、十分な輝度で広いスペクトル範囲をカバーするコンパクトな光源がなかったことである。シンクロトロンは、そのスペクトル範囲をカバーするが、レーザの時間コヒレンスを欠いており、しかもそのような光源は大規模ファシリティでしか利用できない。

ICFO Jens Biegertをリーダーとする国際研究チームは、コンパクトな高輝度中赤外駆動光源を報告した。これは、ガスを満たした反共鳴リングフォトニック結晶ファイバと新しい非線形結晶を統合したものである。そのテーブルトップ光源は、340nm~40000nmまで7オクターブコヒレントスペクトルを出力し、スペクトル輝度は、最高輝度シンクロトロンファシリティの一つと比較して、2~5桁高い。

今後の研究は、その光源の数サイクル幅を利用して、物質のタイムドメイン分析を行うことである。これにより分子分光学、物理化学あるいは固体物理学などの領域でマルチモード計測アプローチに新たな機会が開ける。
(詳細は、https://www.icfo.eu)