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レーザ光で半導体中に超伝導に類似した電子正孔ペア状態を実現

November, 11, 2019, 東京--東京大学低温センター/大学院理学系研究科物理学専攻の島野亮教授、室谷悠太博士課程大学院生、東京大学物性研究所の秋山英文教授らは、米国プリンストン大学のグループとの共同研究で、半導体中にレーザ光を照射することで、電子と正孔がペアとなった電子正孔BCS状態と呼ばれる新しい量子状態が生成されることを初めて実証した。
 実現に必要な条件を整えることの難しさから、理論的な提案以来50年もの間明確な実証がなされずにいたが、励起子と呼ばれる半導体中の電子状態とレーザ光の強い相互作用を利用することで、これまでとは違ったアプローチからその状態の実現に成功した。新しい量子状態を実現したことにより、半導体に光を照射した際にできる電子状態の理解が進むだけでなく、さまざまな物質における量子現象をより深く理解する鍵になることが期待される。
 研究成果は、「Physical Review Letters」に注目論文としてオンライン掲載された。

(詳細は、http://www.s.u-tokyo.ac.jp/)