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アデレード大学、光で微量の爆発物を検出する技術を開発

May, 12, 2014, Adelaide--アデレード大学(University of Adelaide)の研究チームは、光と特殊ガラスファイバを用いて微量の爆発物を検出できるセンサを開発した、これはテロリストとの戦いに役立つ可能性がある。
 研究チームが、Sensors and Actuators B: Chemicalに発表した論文によると、6.3ppmの低濃度の爆発物を検出できる新しい光ファイバセンサが開発された。その分析にはわずか数分しかかからない。
 同大学のフォトニクス&先端センシング研究所、プロジェクトリーダ、Dr Georgios Tsiminisによると、従来の爆発物検出は、地雷のように爆発物を包み込んでいる金属を探すことを必要としていた。「しかし、今日では自家製の改良型爆発デバイスは金属を含まないことがあり、したがって爆発物そのものの検出能力が必要になっている。これは難しくなる、なぜなら爆発物検出器は化学物質と相互作用しないからであり、検出器を電気に近いものにして爆発を起こしたくないからである」。
 代わりに研究チームはプラスチック材料を用いる。これは、緑色の光を照射すると赤い光を放射する。放出される赤い光の量は、爆発物があると減少する。
 特殊製造の光ファイバのコアには3つの微小な穴があり、これはプラスチックもしくはポリマ材料で薄くコーティングされている。爆発物のサンプルが、毛細管現象によってファイバの穴に引き上げられ、放出される赤い光の量が計測される。
 「これは高感度であり、小さなサンプルの微量の爆発物を検出することができる」とオーストラリア研究委員会スーパーサイエンスフェロー、Dr Tsiminisは語っている。「分かることは、そこに爆発物があるかどうかだけでなく、時間経過にともなう放出光の変化を見ることで爆発物の量を定量化することも可能である」。
 Dr Tsiminisによると、特定箇所に爆発物があるかどうかを判断するための科学検査にこのセンサは理想的である。検出器は安価であり、迅速かつ容易に使え、現場で微量の爆発物検出に利用できる。
 「この技術のベースには多く複雑な物理学があるが、検出器の概念は非常にシンプルである。それが、この技術のよい点だ」とDr Tsiminisは言う。
 「検出器は極めて高感度である。科学検査官は多様な表面を綿棒で拭き取り、それを有機溶剤に入れると、わすか数分で爆発物があるかどうかを知ることができる」。
 この研究は、防衛科学・技術機関と協力して行われた。