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3Dプリントツール、スマートフォンを使って病気媒介蚊を検出

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September, 13, 2018, Austin--テキサス大学オースチンの研究チームが新しい診断ツールを開発した。これは、蚊が、ジカウイルス、デング熱、チクングンヤ熱、あるいは黄熱病などの危険な病気を持っている種に属するかどうかを容易に、迅速かつ安価に特定することができる。また、ボルバキア(Wolbachia)として知られる蚊の駆除戦略と接触しているかどうかも判定できる。
 「これらの病気の多くは、以前はそれらが一般的ではなかった地域に広がっている」と論文の筆頭著者、分子バイオサイエンス学部研究助手、Sanchita Bhadraは指摘している。「どんな種類の発生との関連でも監視は重要だ。また、この方法により、フィールドで迅速なテストができる」。
 同ツールは、スマートフォンカメラ、小さな3Dプリントボックス、簡単な化学試験を使い、死んだ蚊がジカ熱や他の破滅的なウイルスを持つネッタイシマカに属するかどうかを明らかにする。これらのウイルスは、毎年世界で推定1億人を苦しめている。その種は、2004年以来、米国では蚊が媒介する病気の3倍増に密接に関連している。
 研究成果は、PLOS Neglected Tropical Diseasesに掲載されている。
 UTオースチンの研究チームが開発したツールは、バイオ農薬、ボルバキアの存在も検知する。ボルバキアは、一種のバクテリアで、蚊が病気を広げるのを防ぐ。ネッタイシマカが見つかった世界中の国々と米国20州では、公衆衛生機関で働いている研究者が、ウイルスの感染抑制に役立てるようにそのバクテリアを地域の蚊に導入することで、ボルバキアに感染させようとしてきた。
 蚊は、そのバクテリアを持っている外的兆候を示さないので、また既存の診断テストは読み取りが難しく、高価で、物流的に扱いにくいので、その新しいツールは、ボルバキアの効果をモニタしたい人々にとって大きな前進となる。
 公衆衛生グループは、モニタリング成果に関連して常時蚊を捉え、殺しているが、既存技術は蚊の内部から核酸を抽出するには複雑なプロセスを必要とする、蚊が死んで数日後、腐敗してからとなるのことが多いので、新技術と比べて費用が嵩み、研究室での間違いが多くなる可能性がある。
 新しい診断ツールは、スマートフォンカメラと、どこでも行える簡単なテストを使用する。それは、複雑な抽出プロセスなしで蚊の核酸を試験する。正式には、LAMP法として知られており、そのプローブは、スマートフォンで簡単なイエス/ノー読み取りができ、正確さは97%を超える。
 蚊の種とボルバキアを検出する試験に加えて、研究チームは、捕まえた蚊がジカウィルス、デング熱や他の病原体を持っているかどうかを簡単に同定するために、その技術の利用を研究している。