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ORNL、ノーマークの遺体を発見する新方法

August, 22, 2018, Oak Ridge--ノーマークの墓地を発見する新しいアプローチは、犯罪現場捜査中に手がかりの範囲を絞り、捜査のスピードアップに貢献する可能性がある。
 エネルギー省(DOE)オークリッジ国立研究所(ORNL)の地理空間研究者とテネシー大学(University of Tennessee)犯罪科学研究者は、人間の遺体が埋められた明らかな兆候を検出するために高度なレーザスキャニングと3Dモデリング技術、LiDARを利用した。
 チームの方法は、犯罪ケースワークで現在用いられている既存技術と手順を補完することになる。
 視覚だけを頼りに捜査している警察などは、マークされていない墓を見つけられないことがある。表面が草木、瓦礫で覆われていることがあるからだ。地中貫徹レーダ(GPR)は、表面下の異常を見つけるには役立つが、調査できる範囲に限りがある。
 GPRなど近視野アプローチでは、調査員は、予め疑わしい場所の近似位置を知っていなければならない。しかし、LiDARのようなリモートセンサは、離れた場所から操作でき、調査員は、より広いエリアをカバーできる。
 テネシー大学(UT)法医人類学センタは、多様なサイズの墓地3箇所を用意してORNLのチームに協力した。
 3脚に搭載した地上設置LiDARセンサを利用し、チームはテストエリアを4回、21ヶ月周期でスキャンし、数100万のデータポイントを収集した。データポイントは、地表で起こっていることのデジタル画像を集合的に描写している。センサは、フィールドで遭遇する対象物を代表する3D座標を返す。
 「われわれは4回のスキャンからのセンサデータを分析し、地表面の上昇変化を比較した。変化は、遺体の腐敗にともなう土壌の乱れによって起こるものである」とORNL地理情報科学・技術グループのKatie Corcoranは説明している。
「われわれの研究は、上昇差を定量化する初めてのものであり、マークされていない墓を検出するために、地上LiDARを現行データ収集アプローチに取り込むことによる今後の潜在的な利点を実証している」(Corcoran)。
 LiDARや他のリモートセンシング技術も人道的な背景にとって重要なツールである。
「この研究は、警察の人権調査官が、墓の地球物理学的痕跡を把握する上で役立つ。考え方が激しく対立する中でチームが現場にいなければならない時間を短縮するからである」とUT犯罪科学研究センタ長、Dawnie Steadmanはコメントしている。
(詳細は、https://www.ornl.gov)