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動脈の3Dマップを合併症回避と口腔外科手術結果改善に役立てる

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April, 25, 2018, West Lafayette--パデュー大学関連のスタートアップは、人の口蓋動脈マッピング法を考案した。目的は、口腔外科手術における合併症回避と結果改善に役立てることである。
 Starfish Engineering LLCは、光を使って口蓋組織の動脈と病変を撮像する方法を開発した。口腔の手術では、目標として口蓋大動脈を利用するので、それの損傷、周囲の神経の損傷を避けるために、それがどこにあるかを知る必要がある。しかし、研究によると、外科医が動脈があると思っているところと実際にあるところとに最大4㎜の差があることが明らかになっている。不一致は様々な外科合併症や損傷の原因となる。
 あり得る深刻な合併症は出血。もし大きな口蓋動脈が切られると、大出血が起こる。特に動脈が骨腔に引っ込むと、アクセスが難しくなる。したがって、ほとんどの外科医は当然のことながら、危険な、大きな口蓋動脈の範囲全体および術野の周辺に関わることを避ける。しかし、大きな個人差があるので、目標は所定の患者では実際の位置の大雑把な推定でしかない。現在、手術中にリアルタイムで個々の患者の孔や動脈の位置を正確に特定するために利用できるデバイスは存在しない。したがって、臨床的な要求は満たされていない。
 スターフィッシュ社のCEO、Brian Bentzは、「このアプローチは、手術中の合併症を減らす見込がある。切開の正確さ改善に役立つ」とコメントしている。
 このプロセスは,拡散光イメージングを使って、より大きな口蓋動脈や病変を見つけ出す。これらは裸眼では見えないので、光で3Dマップを作成することによって発見する。
 「大きな口蓋動脈は血液がいっぱいなので、より多くのフォトンを吸収する。その動脈の位置を判断するのに、吸収によるコントラストを利用することができる」とBentzは説明している。
 病変の特異性は、局所蛍光あるいは吸収造影剤で改善可能である。
 複雑な形状の結果は、モバイルデバイスあるいはコンピュータに表示可能。その情報を使って印刷された手術ガイドを作成できる。そのガイドは、手術中、口蓋に置いて役立てることができる。同方法は、手術中の出血、術後出血の特定にも有用である。
(詳細は、www.purdue.edu)