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Aalto大学、新しい3Dバイオプリンティング法を開発

April, 23, 2018, Espoo--バクテリアセルロース(BC)ナノファイバは、従来の合成材料の性能を上回る可能性を持つ持続可能性材料開発の有望な構成要素である。ナノセルロースの最も純粋な形態の1つ、BCは、好気性バクテリアが空気に触れる培養基と空気の界面で製造される。生物適合性、生分解性、高温安定性、機械的強度が固有の特性の一部である。これらにより、BCは食品、化粧品、生体医用アプリケーションへの採用が促進される。生体医用応用には、組織再生、インプラント、創傷包帯、熱傷処置、人工血管が含まれる。
 Materials Horizonsに発表した研究成果によると、アールト大学の研究チームは、超撥水界面を利用する簡素で、カスタマイズ可能なプロセスを開発した。同プロセスは、バクテリアが3次元、多長スケールで酸素を利用するように精巧に設計されてている。
 「開発されたプロセスは、3Dバイオファブリケーションには簡単で利用しやすいプラットフォームである。これは、優れた忠実性で:形状の合成のためにわれわれが実証した。中空の複雑な物体の作製が可能になった。興味深い機能は、多分化とエンカプセレーションによって可能になった。たとえば、われわれはその場で、機能粒子あいは酵素に、有機金属構造体を、金属ナノ粒子にプラズマ吸収を、カプセル・イン・カプセルシステムに熱抵抗と化学耐性をロードしてテストした」とOrlando Rojas教授は説明している。
 この容易になったバイオファブリケーションは、人工器官の骨組を通じて、生体医学分野による新しい方法で探求可能である。バイオエンジニアリングの進歩は、たとえばゲノム編集あるいは微生物の共培養によって、高度に制御された合成物、特性、機能の簡易な形成に向けてさらなる進歩が可能になるかも知れない。
(詳細は、www.aalto.fi)