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FBH、UV LEDチップとモジュール開発の進歩を紹介

April, 17, 2018, Wien--フェルディナンドブラウン研究所(Ferdinand-Braun-Institut)は、UV LED開発について、チップから直ぐ使えるモジュールまで、ICULTA-2018で紹介する。
 UV LED技術&アプリケーション2018国際会議(ICULTA-2018)は、4月22-25にベルリンで開催される。焦点は、UV特殊領域、400nm以下の波長。会議では、製造技術の進歩、現在の開発、アプリケーションおよびUV LED関連のトレンドが紹介される。
 効率と出力の増加によりUV LEDは、絶えず増え続けるアプリケーションにとってますます魅力的になっている。水銀ランプと異なり、UV LEDは毒性のない物質で構成されており、その波長は幅広いスペクトル範囲で柔軟に調整できる。さらに、その小型サイズにより、UV照射システムは様々な構成が可能である。UV LEDは、素早いスイッチング、調光が可能であり、熱損失はヒートシンクを通して効率的に放散される。したがって、環境に優しいLEDがますます従来のUV光源に取って終わり、新たなアプリケーションが開かれる。利用領域は多様。UV照射は、中でも水、空気、表面の殺菌、病原菌の検出、合成材料の硬化に用いることができる。
 FBHとそのスピンオフUVphotonics NT GmbHの研究者は、達成されたUV LEDの効率と信頼性の進歩を紹介する。研究グループは、特に、UV-B LED構造における動作初期数時間で、水素の動作誘起電子移動を示する劣化メカニズムを特定した。個別の設計調整後、UV-B LED L50 8000時間寿命が実証された。デバイスの最適化により、LEDの信頼性はさらに改善され、L50予想寿命は十分に長くなる。加えて、350mAでの出力は、30mWに増加する。内部量子効率改善と効率的な光取り出し法も詳細に研究されている。
 会議では、FBHの研究者が、222nmの深紫外(DUV)特殊範囲向けのコンパクトなダイオードレーザベース光源を紹介する。これは、LEDではアクセスが困難な領域。デバイスは、周波数倍増により、GaNベースの高出力レーザをUV特殊領域に変換し、微小化の可能性を提供する。波長安定化、ナローバンド光源は特に、吸収やラマン分光など、分光学アプリケーションに適している。医療診断だけでなく、物質分析にも適用できる。
 FBHは、Prototype Engineering Labのサポートを得て、個々のアプリケーションに適したパッケージも開発している。さらに、使用範囲に正確に調整した完全モジュールも開発している。
(詳細は、www.fbh-berlin.com)