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UCalgary研究者、ポータブル脳震盪イメージングシステムを開発

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April, 13, 2018, Calgary--現在、脳震盪を撮像する一般的な方法は存在しない。カナダ、カルガリー大学(University of Calgary)の研究者、Jeff Dunn, PhDは、そうした状況を変えたいと考えていた。同氏の研究チームは、脳震盪後の脳の損傷を発見しモニタするために光を利用するポータブル脳イメージングシステムを開発した。
 同システムは、近赤外分光学(fNIRS)を利用して、酸素濃度を計測することで脳のコミュニケーションを計測する。脳が正常に機能しているとき、脳の各側面の主要な領域に連絡があり、従って血流のパターン、血中酸素濃度の変化が同じである。研究チームは、脳機能のマーカーとして、血中酸素濃度の変化を計測する。結果は、脳震盪後のこれらのパターンの変化を示している。
 「わかっていることの1つは、脳震盪による脳損傷後に数ヶ月から数年続く脳の生理学的変
化があるということである。われわれは、そのような変化を計測する新しいポータブル技術を開発した。この新技術を適用して、このような変化がいかに重要であるかを見ることになる。現在、脳震盪が時間経過とともにどのように発展するかを理解しようとしている」とCumming School of Medicine (CSM)実験イメージングセンタ長、Dunnは話している。
 同氏によると、現在脳震盪は患者が経験する兆候で測られることが多いが、人の脳で何が起こっているかは実際にはわからない。
 兆候には個人差があり、頭痛、吐き気、記憶喪失、強調不足などが含まれる。また、各人で治療選択が一層難しくなっている。研究チームの成果により、Dunnは、画像が兆候と脳の異常性との関係を示すと期待している。これは、医師が治療法を決めたり、回復時間を特定するために役立つ。
 脳を撮像するために研究チームは、水泳帽に似たキャップを頭にかぶせる。キャップは、コンピュータに接続されたセンサを持つ小さな明かりを実装している。研究者が明かりのスイッチを入れると、脳の活動をモニタし計測できる。デバイスは、非侵襲的でありポータブルである。
 この新技術が、損傷や快復時間のモニタリングに効果的なツールであることが証明されれば、いずれ、脳震盪処置クリニックやスポーツファシリティで、その技術が幅広く使われるようになる、とDunnは見ている。
(詳細は、www.ucalgary.ca)